津輕丸號。端正で極旨!安東市場の隠れ家お寿司屋さん!

まずは結論から!


超美しくて美味しい、コスパ高いお寿司屋さんに出逢っちゃったよ~~~~!!(感涙!)


最近まで、台湾で安くて美味しい日本レベルの味のお寿司に出逢うことはけっこう難しい、とずっと思っていた。

しかし、2月の旧正月前に龍山寺近くの伝統市場「東三水街市場」の「金禾壽司」でなかなか美味しいお寿司に巡り合い、「市場のお寿司、もしかしてけっこう大丈夫かも」という感触を得たがぁこさん。

「他の市場のお寿司も試してみてもいいかしら」と思っていたところで、タイミングよくyoutubeで有名グルメ番組の「市場のグルメ特集」的な動画が流れてきて、その中でなんかすごく美味しそうに見えるお寿司があったので、休みの日の朝から突撃してきたのだけど、これがものすごいホームランだったのよ!!


そのお店の名は、「津輕丸號」!

MRT大安駅近くの公設市場の「安東市場」の中にあるお寿司屋さんだ。

この辺りは夜のウォーキングで時々来るエリア。初めてウォーキングで足を踏み入れた時から、どうやらこの辺はグルメ激戦区ぽい気がしていた。実際、お気に入りになったお店もいくつかある。

このエリアの美食の中心と思われる安東市場に足を踏み入れるのは、今回が初めてだ。

最初に目に入った市場の入口から中に入ってみると、1階は生鮮食品売り場と食堂が並ぶエリアになっていた。数歩歩いたところで、本日の目的の「津軽丸号」発見。

10時半開店で、私が到着したのも10時半ちょっと過ぎだったが、すでに先客。

でも空いてる席があってラッキー! 早速、カウンターに座らせていただく。

目の前にラップに包まれたネタが。何食べようかしら。

一応、初めてだし基本と思われる8貫の「綜合生魚」セットを注文。

大丈夫だったら(←こら)、他のも試してみようという算段である。

後から来た隣の席の男性がお味噌汁をよそっていたので見に行くと、なんとこちらは無料サービスで飲み放題だという。

中を拝見すると、魚のアラと玉ねぎが具になっていた。そして、けっこうな量のリンゴの輪切りが浮かんでいてびっくり。何故にリンゴ!?

リンゴはだしなんだろうけど、甘くなりすぎないのかな、美味しいのかな。

心配しつつもお味噌汁をお碗によそい、席に戻って飲んでみてびっくり。

なにコレ、全然美味しいんですけど!!!!!!!(驚)

台湾でよく踏む地雷の「だしの味しない&味噌の香り無し&みりんたっぷり」系の甘ったるいお味噌汁じゃなくて、魚のアラから出た魚介のだしと、玉ねぎとリンゴから出た野菜系の自然な甘みが合わさった、とっても美味しいアラ汁だったのだ。

なんてこった。また地雷かもと疑ってすみませんでした。

あとはもし七味唐辛子があったら最高かもしれない。


お味噌汁を飲みながら待つことしばし。握り寿司セットが運ばれてきた。

そして、また驚愕。


なにコレ!! 超美しいんですけど!!

ビジュアル合格、どころか非常に端正な姿のお寿司である。

8貫すべて仕事がしてあった。サーモン、マグロ、カジキマグロ(たぶん)には醤油が塗ってあり、イカにはキャビアをオン、エビには蟹味噌ペーストが塗ってある。

1貫ごとの大きさは割と小ぶりで、私の人差し指の関節二つ分くらいだったから、たぶん4㎝くらい。5㎝はない感じ。でも、これで200元って、安過ぎじゃない?

最初に、マグロから食べてみたけど、全然大丈夫。マグロが新鮮なのはもちろんだけど、寿司飯の塩梅もちょうどいいし、お米の硬さもいい感じ。

サーモンも、カジキマグロもそれぞれ美味しかったけど、お次のイカですよ!! 

これがすごいやばかった。細く包丁がいれてあって、まず姿が美しい。そして口に入れると、イカの甘さとキャビアの塩気と、ほのかに柑橘の香り。口の中で幸せが弾けるわ……!

さらに倒れそうだったのがエビ!

天使蝦(アルゼンチン赤エビ)の表面を軽く炙って、さらに蟹味噌ペーストが塗ってあって、これ、絶対美味しいやつでしょ! 

口に入れてみる。思った通り、エビの甘みとプリプリした食感、炙ったことによる香ばしさ、蟹味噌の濃厚な海の香り……美味でございます……!!

どれもこれも非常に美味しかったため、8貫食べ終わらずに、追加注文決定。

星鰻穴子(アナゴ)2巻80元と、鮭魚卵(イクラ)2貫120元を注文票に追加してもらって、あとやっぱり海膽(ウニ)1貫100元も追加。ウニは新鮮じゃないと美味しくないけど、ここなら大丈夫な気がする。

そして、運ばれてきたのがこちら。

いやーーーー!! なんてお美しいの!!

まずはアナゴさんをひとついただく。

ほほほほほ!! これまた美味ですわ!

ほんのり甘く煮た味付けもいいし、表面に塗ってあるたれも甘すぎず、ちょうどいい。しかもたれがさらっとしてるのが、江戸前寿司っぽくていい!

欲を言うと、もうちょっとだけアナゴの身が柔らかくてもよかったけど、握りにするならこれくらいでもいいのかな。

これで2貫で80元って……素晴らしいわ。


続いては、イクラちゃん。

これも美味しい。けど、アナゴさんの感動のあとには、普通に美味しい感じで驚きはない。


最後に、ウニ様。

見た感じは変色とかもなく、美しい。失敗じゃありませんように……。口の中にお越しいただく。

おおうっ!! 美味しい!! すっごく美味い!!

ウニまで大丈夫だなんて……素晴らしい!! 疑ってごめんなさい!!

ヤバいわ、何食べても美味しいなんて。こんなことあるかしら。


〆用にアナゴを1貫残しておいて、最後にもう一度、単品で天使蝦ちゃん(2貫100元)にご登場いただいた。

これ本当に、超美味しい。ずっと食べてたいくらい美味しい。

本当はイカも食べたかったけど、お腹一杯なので、ここまで。

全部食べ終わって、合計15貫で600元。お味噌汁飲み放題のサービス付き。

なんというコスパの良さ!! もう絶対、また食べに来るわ!!

最後にまとめると。

超個人的まとめとしては、アナゴとイカとエビとウニがホームランだった。

よそ様のを見ると、炙り縁側とかホタテもよさそうだったので、次回の課題にしたい。

あと、大将がひとりでお寿司を握っていて、奥さんかお嬢さんと思しき女性がサポートについてる2人態勢なので、混んでたら注文したお寿司ができるまでに結構時間がかかりそう。

席も少ないし、行列になったら席に着くまでにも相当待ちそうな気がするので、可能であれば平日の開店直後を狙うといいと思う。

超おススメです!!



津軽丸号

住所:台北市大安區瑞安街75號 安東市場1F155ブース

時間:10:30~15:30、月曜定休

台湾いとしこいし

台湾が好き。 やって来た来た、いとしくて、こいしい、台湾。 勉強して、食べて、遊んで、旅して。勢いだけで、突っ走る元OL留学生、今日も台湾をゆく。 2017年台湾の大学の修士課程卒業、台湾で社会復帰。 instagram@taiwanitoshikoishi