ブランチタイムを満喫したがぁこさんが、次にやって来たのは「国定古跡台南地方法院(司法博物館)」。
文字通り、建物の前身は「台南地方法院」という建物で、日本統治時代の台南の2代目裁判所だ。
建設は1912年で、設計は台湾総督府の技師として、台湾で数多くの官公庁の庁舎を建てた建築家・森山松之助が手がけたそうだ。
この人が携わった建物は今でも台湾に数多く残っている。
例えば、台北だけでも、
台北賓館(総督官邸)
自来水博物館(台北水道水源地ポンプ室)
監察院(台北州庁)
総督府
などなど、今まで見学した中にもこんなに素晴らしい建物がある。
この司法博物館も、円柱と円形のバロック様式の屋根が美しく、外から外観を見ているだけでもうっとりしてしまう荘厳さにあふれている。
時刻は11時過ぎ。さっそく見学してみよう。
正面から中に入ると、まずホール頭上のドームの彫刻に圧倒される。
周囲を囲むの彫刻円柱も見事。
なんとなく、台北の国立博物館の正面ホールに似た雰囲気だ。
順路に沿って見学していると、建設当時の建物の様子を再現した模型が置いてあった。
ちょうど定時ガイドのガイドさんが説明してらしたのでお話を聞いていると、司法博物館の建物は、戦後も引き続き2001年まで中華民国の地方裁判所として現役で使用されていたという。博物館になったのは最近で、2016年。館内には法廷、資料室、金庫室、勾留所などが残っているけど、もともとあった塔は、失われてしまってるとのこと。でもこの先の展示室に、再現した模型(?アート?)があるので、そちらを見学できるそうだ。
この時ガイドさんに、「午前のガイドツアーはもう終わるけど、午後15時のツアーに参加してみたらどうか。通称「猫道」と呼ばれるマンサード屋根の屋根裏という、超レアな場所に上がれるガイドツアーも、今ならまだ定員前だったよ」ともおすすめいただいたが、あいにくこの後台南人の友人と約束があったので泣く泣くあきらめた。
ガイドさんが去った後、見上げた木造の屋根の構造。
これが、ツアー限定の猫道なのかしら。残念、いつか参加者が少なそうな平日に休みとって来てみたいなあ。
こちらは廊下。天上が高くて窓が大きいつくりも国立博物館みたい。
こちらの鉄格子があるのはなんだったっけ。金庫室とかだったかな?
そして、先ほどガイドさんが教えてくれた塔のレプリカアート(?)のお部屋。
解説によると、2015年につくられたオブジェだそうで。
オブジェ本体は天上から逆さに吊るすような形で展示されていた。
見学方法は、まず靴を脱いで靴下で鏡張りの床に上がって、鏡の中を覗き込むようにする。
すると、鏡の中にたつ塔が見えるという塩梅。ちょうど、塔の上空から俯瞰して見下ろすような格好になる。なかなか興味深い展示だった。
そのまま順路に従って進むと、今までいた本館(でいいのかな?)をでて、裏の建物に続いていた。
先ほどの模型でいうと、正面のドームがある青い屋根の棟から後方の黒い瓦屋根の建物に移動していくようだ。
2018年1月台南弾丸ほぼ日帰り旅⑤へつづく~
国定古跡台南地方法院(司法博物館)
住所:700台南市中西區府前路一段307號
時間:09:00~17:00、月曜休館
↓ ここまでのおおよその散策ルート ↓
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