2015年の夏休みの終わり。
私は高速バス乗り場で、夜行バスを待っていた。
夏休み?
そう、夏休みだ。
2015年6月に晴れて大学を卒業し、9月からは大学院生活が始まることになり、再び学生の身分で夏休みを過ごすことができたのだ。
思えば。
2012年の大学二年に上がる前の夏休みは、新学期からも授業についていけるように、夏休みなのに必死で勉強していた。
2013年の大学三年に上がる前の夏休みは卒業前の一般企業でのインターンシップで2か月まるまる過ぎ去った。
2014年の大学四年に上がる前の夏休みは、夏休みに入ってから本格的に始まった、国科会という国の機関から奨学金をもらっての論文作成がメイン。
連日街頭でのアンケート調査か、学校の図書館か国家図書館での論文の資料集めか論文本文執筆。生活のためのアルバイトも忙しかった。夏休みの最後に三泊四日で台東花蓮へひとり旅に出かけられたのが救いだった。
その後、2014年末に推薦入試で母校の研究所碩士班(大学院修士課程)に合格し、2015年1月末に件の論文も完成。6月の卒業前には、9月からの大学院生活では奨学金がもらえることが決まった。
そしてこの2015年の夏休み。
この夏休みが、大学生活で初めての(卒業したけど)、大学生らしい、たくさん遊べる夏休みだった。
何もない日は冷房のある母校の図書館に行き、視聴覚室で映画DVD鑑賞、漫画コーナーで漫画を読みふけり、雑誌コーナーで日本語の雑誌を堪能して…と、もうほぼ漫画喫茶として活用しまくりゴロゴロ。
もちろん、大学院の入学手続きや、居留証の切り替えの手続きなんかもあったけど、引き続き学校の寮に住むから引っ越しもなく、気楽な大学生の夏休みを満喫しまくったのだった。
閑話休題――。
前置きが長くなった。
さて、話を今回の旅行に戻そう。
大学生活の集大成として(?)、ずっと行ってみたかった「台湾最南端を巡る旅」をテーマに定めたのが、今回の旅行。
2014年のバックパッカー宿デビューで、結構自信がついていたこともあり、今回もバックパッカー旅を選択。旅費は、7泊9日で目標1万元、どんなに多くても2万元以内。移動手段は基本、高速バスと台湾鉄道。
出発日当日、MRT景美駅そばのバス乗り場。
手に持つバスの切符を見てニヤニヤする私がそこにいた。
この日の最終便22:30発のバスはキャンペーン価格で、台南までの片道が、なんと超激安220元なのだ!
高速鉄道だと1400元くらいもする。一気に旅費を節約できたじゃないか。
ここのバス乗り場を使うのは初めてだったが、台北駅よりは寮に近く、一応駅前でにぎやかだし、係の人もいる。独りでもそれほど心配するような感じはなく、安心した。
でも、台湾で1人で夜行バスに乗るのは初めてで、ちょっと緊張。(嘉義までは友達と夜行バスで行ったことがあるけど)
待つことしばし。時間通りにバスがやってきた。
乗車時に確認すると、切符に指定席の記載がない。この日のバスは指定席ではなく、適当に座ってよさそうだった。なんとなく、1人シートより、2人シートの方が、足元が広い気がして2人シートへ。写真の時計を見ると、22:37とある。バスにも一応トイレがあった。
途中、台中のなんとか停留所に停車。
奥の時計を見ると0:32。ここまで2時間。
停車時間は10分くらいで、夜食やトイレ休憩が必要な人はバスから降りて休憩できた。
午前3時前に台湾鉄道台南駅前の「北門駅」に到着。
外と中がオープンで、明らかに乗客ではなくただ寝てるだけの自由な感じのおじさんとかも待合席にちらほら。
外もさすがに真っ暗で危険な感じがぷんぷんしたため、日が昇るまで、チケットカウンター目の前の席に陣取り休憩することに。
途中で借りた建物裏のトイレはまあまあ許せる範囲。一応待合室に近く明かりも届くので危険な感じはしなかった。
5時前に一度、駅が開いてないか見に行くも、まだ真っ暗だったため、もう一度バス乗り場に戻り、5時過ぎまで座っていた。
2015年8月夏休み・南部放浪7泊9日バックパッカーひとり旅。2へつづく~
0コメント