瀧乃湯は、新北投の有名な老舗温泉銭湯。
昭和天皇が皇太子時代に立ち寄ったという歴史があり、男湯の建物は日本統治時代の物だという。
お湯は、新北投温泉ならではの青湯(ラジウム温泉)。ピリピリする酸性の、ほのかに青みがかったお湯は、北投と日本の秋田県玉川温泉にしかない貴重な北投石の恵み。
私が瀧乃湯さんで初めて入浴を体験したのは、大学に入ったばかりの2011年10月。
当時、入り口で90元払って女湯に入ると、入ってすぐに畳幅ほどの脱衣スペースがあり、そのすぐ脇がじかに浴槽になっているという、ディープな世界が広がっていた。
客層も、常連と思しきおばさま&おばあちゃんオンリーで、一目でよそ者と分かる私が入っていくと、何やら歓迎されてない雰囲気の視線が飛んできてちょっとばかり怖かった。
でも実際には、常連客のおばさまの一人が、強面ながら、どうやって入浴するのがいいのか親切に教えてくれたり(指導!?)して、なかなか面白い体験になったのを覚えている。
ただ、これはこれで面白いのだが、身体を洗うスペースもなく、常連さんばかりの中でくつろぐのも難しく、なんとなくその後は、施設が整っていてリーズナブルで、青湯も楽しめる紗帽山(陽明山)温泉にばかり通っていた。
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しかし2017年、偶然店の前を通りかかった時に、瀧乃湯がキレイになっているのに気がついた。リニューアルしたのだ。
帰宅後にGoogle先生にお伺いしたところ、中も改装した様子。これは行ってみるしかない。
というわけで、突撃したのが10月初め。
まず店について、入り口両側に休憩スペースができているのに驚いた。
縁側には折り鶴が吊るしてあったり、日本情緒満点。
入浴料は150元に上がっていたが、中に入って納得。
浴室前には、以前無かった脱衣所が整備され、南京錠付きのロッカーに荷物をしまえるようになっていた。すごい。しかも、鏡とドライヤーまである。おおお。
浴室に入ると、以前脱衣スペースだった畳幅分の部分が、ぬるめのお湯の小さい湯船になっており、隣のもとの湯舟はそのままになっていた。
さらに湯船の奥には、身体を洗うスペース、そして普通のお湯の出るシャワー、さらにシャワーの奥にはトイレまであって、心底驚いた。
日本の普通の銭湯みたい!
客層も、半分以上が観光客で、そのまた半分くらいが外国人(オノレ含む)、常連のおばさま方の鋭い視線もほとんどなく、拍子抜けするくらい、普通の銭湯になっていた。
源泉100%の高温浴槽(45度以上くらい)も効き目ありそうだけど、長くはつかってられなかったのが、新しいぬる湯の浴槽(40度くらい)は普通のお湯と割ってあって、効能は弱そうだけど長くつかれていい。
これで150元だったら、ぜんぜんOK!!
いいじゃん、通うかも!!
と、相当気に入った私は、その後10月いっぱいはほぼ毎週瀧乃湯に通い続けた。
こちらはハロウィン仕様。
年末になると、また仕事が忙しくなったりして通わなくなり、そのまま年が明けて、2月に一度行ったきりで現在に至る。
また涼しくなったら、お湯につかりに行きたいな。
気軽にラジウム温泉が楽しめるおすすめの温泉銭湯だ。
瀧乃湯
住 所: 台北市北投區光明路244號
営業時間:06:30-21:00
お店FBによると2018年7月は金曜は23:30まで営業
地 図:https://goo.gl/maps/3jm3NZUYJAA2
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