皇池。私的台北で一番お気に入りの温泉!

先週から雨続きで、また一気に冬に逆戻りした感のある台北。

気温が15度とかでも部屋に暖房がないので、実際よりもすっごくすっごくすっごく寒く感じる。今だって、部屋でコートを着て靴下三枚はいて、さらにカイロを足の裏に仕込む有様で、手だってかじかんで爪が紫になるくらいに寒い。

こんな時には温泉にゆっくり浸かりたいもの。台北市中心からほど近いところにはいくつも温泉地があるので、行こうと思えばすぐに温泉に浸かりに行くのが可能だ。市内から行きやすい順でいうと、北投温泉、紗帽山(陽明山)温泉、烏来温泉といったところになるのだが、私が個人的に一番行きたいのは紗帽山(陽明山)温泉だ。

理由としては、まず、烏来温泉は、弱酸性炭酸泉で、お肌がつるつるになっていいのだけれど、私の好みはがっつり白いお湯で温泉の成分が濃ゆい感じの温泉なので、温泉だけを目的に行くなら、ここじゃない方が好き。あとやっぱり、ちょっと遠い。

続いて、北投温泉は、泉質は白い硫黄泉と秋田の玉川温泉と同じ北投石によるラジウム温泉があり、泉質はとても好きなのだが、ゆったり裸で浸かれるホテルの大浴場は値段が高すぎるし、レトロ銭湯の瀧の湯も濃ゆい温泉をがっつり裸で感じるにはいいけど、いかんせん脱衣所すぐ脇が湯船で、女湯は狭い空間にたくさんお客さんがいて、「くつろぐ」という感じになるのは難しい。

そこへ行くと、紗帽山(陽明山)温泉は北投温泉と水脈がつながってるから泉質も同じだし、裸でくつろげる男女別大浴場で大人一人250元から300元くらい、400元食事をすれば温泉無料などといったサービスを行ってる店が多く、しかもほぼ24時間利用できるのがいい。

紗帽山(陽明山)温泉で一番好きなのが、皇池という温泉会館だ。

気に入っているポイントは、大浴場には黄泉とラジウム温泉が引かれていて、一か所で二種類の温泉を楽しむことができるところ。もちろん、大浴場は裸ではいることができる。24時間営業。露店風大浴場ひとり250元。400元食事をして温泉無料にするかは、その時の状況で。

近所には同じようなシステムの温泉会館が多くあり、日本のガイドブックに載っている店もあるが、比べた結果、清潔度や温泉が二種類両方楽しめるという点でよそよりも優っていたので、私は皇池がとても気に入っている。友人知人にも、台北の手軽な温泉として薦めている。

利用法は簡単で、受付で料金を払って大浴場に入っていくだけ。日本の温泉地と何ら変わりない。泉質の見方は、「白磺池」と書いてある方が普通の硫黄泉、「青磺泉」もしくは「鐳泉」と書いてある方がラジウム温泉だ。

のんびりお湯につかった後、歩いてホテルに帰るのが面倒なら、受付でタクシーを呼んでもらって、ホテルまで直帰してもいい。ホテルの場所にもよるが、だいたい400元とか500元とかでドアツードアできたと記憶している。留学で台北に来る前には、友達とそうやってプチ贅沢を楽しんだものだ。温泉に浸かってそのままホテルに戻って寝る。これもとても気持ちがいい。

バスやMRT利用の場合は、温泉会館からバス乗り場近くの駐車場まで無料のカート送迎があるので、それを利用してバス停まで歩くか、MRTの駅までだけタクシーを利用するのもいいだろう。疲れ具合で決めればいいと思う。

温泉に入る前後に、もし時間があれば、バス停近くに広がる源泉の様子を見学するのもお薦め。岩肌からモクモクと立ち上る水蒸気と鼻に刺さるような硫黄のにおいに、「温泉地キター!」とテンションがあがるかも。(笑)

温泉に行きたい行きたいと言っているうちに、冬休みが終わり、新学期が始まってしまって、今度は忙しくてなかなかいく時間が取れない…。でもこの寒いうちに、やはり一度は温泉に浸かりに行きたいと思っている。


皇池溫泉御膳館

住所::台北市北投區行義路402巷42-1號

電話:+886-2-2862-3688

営業時間:大浴場は24時間、食事は12:00~02:00

交通:MRT石牌駅から508、535、536バスで行義路4バス停下車。そのまま歩いて行義路402巷から右方向に坂を降りていくと約三分で駐車場に到着。駐車場から店の送迎車で温泉会館へ。

台湾いとしこいし

台湾が好き。 やって来た来た、いとしくて、こいしい、台湾。 勉強して、食べて、遊んで、旅して。勢いだけで、突っ走る元OL留学生、今日も台湾をゆく。 2017年台湾の大学の修士課程卒業、台湾で社会復帰。 instagram@taiwanitoshikoishi