さて、今回の旅の最後の目的地、古民家を改装したカフェバーKinks老房子へ向かおう。
歩いてきた青年路の踏切を渡って、すぐ右に曲がっていく。
踏切を渡る途中に進行方向を見ると、びっしりマンション風の中層階ビルが並んでいて、古民家があるような風には見えない。
踏切を渡ってから右折。見た感じ、何もなさそう。迷子になったんじゃないかと、ちょっとどきどきするも、そのまま直進していく。しばらくして、ビルが途切れたところで、店名が掲げられた赤煉瓦の壁に囲まれた一軒家が現れた。
良かった、迷子じゃなかった。ほっと一息。
とても静かで、営業してるのか心配になりながら、そっとドアを開けると、かわゆいワンコを連れたお兄さんが出迎えてくれた。営業中、しかも他にお客さんがいない貸し切り状態。これは、ある意味、ラッキー!?
メニューに大好きなライチビールを発見し、早速注文。
運ばれてきたビールは、切子硝子風のグラスもおしゃれ。店の雰囲気にぴったりだ。暑い中歩いてきて、冷え冷えのビールでまったり。生き返る!
少し落ち着いたところで、誰もいない店内を鑑賞。
まずは、入り口側のバーカウンター周辺。赤い壁が明るい雰囲気。お酒を飲みながら楽しく語り合うのによさそう。
バーカウンターの裏の席が、私が座っていたエリア。こちらの方は、明かりが暗め。アンティークの物と思われるライトがあちこちに置いてあった。どれもとても素敵。(私のカメラが安物で、暗いところで上手に写真が撮れず、ぶれ気味なのをお許しいただきたい。)
アンティークな家具、手書きの壁画などが、落ち着いていながらお洒落な雰囲気を醸し出している。一つ一つの席に、違う魅力がある。
開け放したドアから、裏庭の緑が見えるのも心地よい。
屋外にも席がしつらえてあった。暑くない時なら、緑に囲まれた庭でまったりお酒を飲むのも素敵だろう。
帰りの電車の時間一時間前くらいまで、ゆったり午後の時間を過ごすことができた。自由に時間配分ができるのも、一人旅のいいところだ。ここからホテルまではすぐ。店を出た後ホテルに戻り、フロントに預けていた荷物を受け取って、台南を後にした。
ここ何年かで、古民家を利用したカフェやゲストハウスがどんどん増えている台南。古い建物には、その長い歴史が醸し出す、独特の優しさがある。いつ行っても、何度行っても楽しい台南。もっともっと、遊びに行きたいものである。
Kinks老房子
住所:台南市東區青年路232巷25號
電話:06-208 5152
営業時間:18:00〜2:00、金曜は02:30まで、土日は14:00~
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