猫空のルピナス。

二月から三月にかけて、春の花が次々と開花する台北。

もしこの時期に台北にいるなら、猫空へルピナスを見に行ってはどうだろう。

ルピナスは、中国語で魯冰花(ルーピンファ)という。初めて友達に「魯冰花見に行かない?」と言われたとき、字面を見ても音を聞いても、いまいち何の花だかピンとこなくて、ネットで調べてやっと解ったのだが、「ルピナス」の音をうまいことあててるだけでなくて、なんとなく肌寒い季節のきれいな花という感じが「氷」の部分に出てるようで、中国語名も可愛い名前だと思う。

猫空のルピナスは、台北ではとても有名で、開花情報が台北市のサイトで紹介されるほど注目を集めている。

ルピナスが咲くあたりはロープウェイの猫空駅から少し離れているので、普段は人が少ないところなのだが、花が満開のころになると、週末は花畑を見に行く人でとてもにぎわう。

猫空駅を背に右手方向に、「樟樹步道」の案内に従って田舎道をのんびり歩いていくと、一面に小さくて可愛い黄色の花が咲いているのが見えてくる。

遠目にはなんてことないかんじなのだが、近くで見ると、本当に可愛らしい。

遊歩道を歩いていると、途中に東屋があったり、沿道の農家が野菜を売っていたりして、実にほのぼのとした気分になる。

たくさん歩いたら、帰りは茶芸館でお茶や茶葉料理を楽しんで、ゆっくりと午後のひと時を過ごすといいと思う。時間があるときに、ぜひ行ってみてほしい。


猫空 樟樹步道 ルピナス花畑

交通:ロープウェイ猫空駅から歩いてすぐ
地図

台湾いとしこいし

台湾が好き。 やって来た来た、いとしくて、こいしい、台湾。 勉強して、食べて、遊んで、旅して。勢いだけで、突っ走る元OL留学生、今日も台湾をゆく。 2017年台湾の大学の修士課程卒業、台湾で社会復帰。 instagram@taiwanitoshikoishi