Yさんが運転する車で目的地である「新営鉄道文化園区」に着いたのは14時55分。
ここも台南に数多くある製糖工場跡のひとつで、なんと素晴らしいことに、休日に台湾糖業鉄道の線路跡を利用した観光トロッコ列車を運航しているという、ライトな鉄としては必ず訪問したいスポットだった。
ちょうどこの日は週末だったので、間に合えばぜひトロッコ列車の旅を体験してみたかったのだ。
私が訪問した2018年6月の段階では最終便が15時出発だったので、本当にギリギリ!
転がるように駅まで走って切符売り場に行くと、「大丈夫だよ~慌てないで~」と係の人に優しく微笑まれてしまったが、とにかく発車までに間に合った。
近所の麻豆に住んでるYさんも、台南人なのにここのトロッコ列車には乗ったことがないとのことで、私と同じくらい期待に目をキラキラさせていた。
新営製糖工場は台湾糖業の中で上位3位に入る大きな製糖工場だったそうで、見学はできないけど製糖工場本体や宿舎群も残っていたし、今でも当時の雰囲気がしっかり残っている。
サトウキビや砂糖を運搬していたトロッコ列車の路線が観光用に整備されたのが、これから乗る八翁線だ。
先頭はオレンジの可愛いディーゼル機関車で、客席はカゴのような簡単な造り。
開放的で非常に爽快なのだけど、隙間が多くて荷物を落としそうでちょっとだけ心もとなかった。でも子供はすごい好きだと思う。つうか私も好きだけど。w
路線は全長約4.6kmもあり、台湾全国で現存して、観光用に運航しているトロッコ列車の中でも最長なんだそうだ。
出発地点の中興駅から停車はしないけど果毅後駅、旧八老爺駅を通過して、新営のお隣の柳営にある八老爺駅まで、片道約25分くらいのプチトリップだ。
途中にはドドーンと広い田園地帯が広がっていて、線路のすぐそばに可愛い廟があったり、山羊さんがのんびり草を食んでいたりと、とてものどか。
沿線の風景やトロッコ列車に着いてのガイドの放送もあるけど、風の音とかであんまり聞き取れなかった。解説無くても風景見てるだけでも楽しいけどね!
対向車線の列車とすれ違う時は、みんなお互いに手をふったり、通過する駅や信号所みたいなところでスタンバイされている駅員の方が私たち乗客に手をふってくださったり、和気あいあいと楽しい雰囲気なのも素敵だった。
急水渓大橋というのを渡るときは床の下に川が見えてスリリングだった。
ていうか、そもそも、橋というかただレールが渡してあるだけだのとことかもあったからな。急水渓大橋濱だ広くて大きい橋だから安定感は結構あった。(下の写真)
観光トロッコの終点は八老爺駅。駅がある柳営は台湾有数の酪農地帯で、この駅は牛乳を生産している牧場との共同営業で「乳牛之家」という観光スポットになっているようだった。
ここで15分ほどの停車時間があるので、記念撮影をしたり、売店でアイスを買ったりすることができる。そうそう、トロッコ列車は往復のみで、ここから片道で新営に行くとかはできなくなっていた。
アイスは普通に美味しかった。チケットを持っていれば外にも行けたので見に行くと、豚とかがいるプチ動物園ぽいところに子供たちが集まっていた。車で観光に来ている人も多そうだった。
帰りもまた、のんびりと田園風景の中を進んでいく。帰りはちょっぴり雨が降って、さり気なく吹き曝しぽくもなったけど、まあいいやね。楽しいから!
とにかく、風景もいいし、のんびりできて最高だった。鉄道好きな方にも、普通な方にも、超おすすめっす!!
出発地点の中興駅に戻ってから、駅舎の鉄道文物館の中をダッシュでチラ見。ここには昔の写真や鉄道関連の道具などが置いてあって、台湾糖業の名物アイスも食べられるスポットになっている。
だけど私的には、もう一つ間に合ったら見たかった場所があるので、急いで駅を後にしたのだった。
2018年6月台南バイク&バス旅3泊4日。16DAY2-5につづく~
鐵道文化園區(新營糖廠)―鐵道文物館&中興駅
住所::台南市新營區中興路42號
電話:06-632-4570
時間:トロッコ列車の運行は土日祝日だけ(2018年当時)、たしか9時から16時くらいまで
チケット:100元(往復のみ)
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