10時半のガイドツアーより、かなり早く博物館本館に戻ってきた私。
集合場所に行くと、ちょうど10時の園内ガイドが出発したあところで、そちらのツアー参加者と間違われたが、10時半の参加者である旨を伝え、室内へ。
模型や資料を見ているうちに、そろそろ10時半。
他に誰もおらず、貸し切りツアーかと思われたところに、ふらりと立ち寄った親子連れをガイドさんがその場で勧誘、わたしとその親子の3人でガイドツアーに出かけることとなった。
整理券を配り切ってなかったり、人数に余裕があるときは飛込参加も可能なようだ。
まずは室内で台北水道事業の歴史や自来水博物館の成り立ちや機能についてのフィルムを見て説明を聞く。ここで紹介される内容は、本館内で先ほど見てきた説明版や動画の内容と重複しているので、ここでまとめてみるのもいいだろう。
フィルム鑑賞が終わったら、いよいよ遊歩道へ。
ガイドの御姉さまのお話も面白く、道も険しくないので、子供も楽しそうに階段を上がっていく。ツアーでは先ほど私が見に行った消圧塔は通らず、もう一本別のルートで貯水池につながる階段に向かった。(結果、ツアーのルートの方が近道だった)
先ほどの階段を登りきると、目の前にピンクの可愛い建物。
その前の一段高くなっている草地が貯水池の上部にあたる。屋根の部分って言っていいのかな?
半地下式の貯水池には4500トンもの水を貯水できたようだ。
中の構造を説明する図面も設置してあった。天井が高く、中は折れ曲がった通路のようになっているようだ。
草地の角に、貯水池の通風孔が残っていた。現在は四隅に残っているだけだが、昔は一面にずらっと通風孔が並んでいたそうだ。いまは取り壊されて見られないのが残念。
説明を聞きながら、いよいよ貯水池入口へ。
今まで何度かここまで来たことがあるけど、いつも門は固く閉じられていた。中に入れる日が来るなんて……!
開門し、中が見える。うわあ、なんか奥行きがすごくない…!?
門から中に入ると、貯水池上部の通路部分だった。
左手から下を見ると、あとで見学に行く予定の内部が見えた。すでに萌え……!
右手側には、水紋を模した照明が当てられて、まるでその場に水があるような雰囲気が再現されていた。すごい素敵…。
続いて、スロープを下って、貯水池の最下部へ。
すごい……。
博物館本館と同時期の完成だから、1908年完成になるのか。
今は水はもうないけれど、、かつてはこの貯水池の天井近くまで水をたたえていたと思うと、気が遠くなりそう。
半地下で、ほぼ密閉されていたから水が変質することもなかったという。昔の技術、すごい。
さらに注目は、貯水槽の柱の装飾。上下ともに凝った段差の意匠が施されているのがわかるだろうか。こんな地下で、通常は水没して見えないところにまで装飾を施すなんて……昔の技術者の美意識が素晴らしい。
途中、水管の中を覗いてみましょうと言われたので、言われた水管を覗くと、奥に水があるように見えた。最初に見た場所につながっているようだ。
見学者向けに分かりやすい展示とガイドさんの説明もあり、非常に素晴らしいガイドツアーとなった。本当に美しい建物の構造で、時を超えた美しさが迫ってきて感動的だった。
私たちが外に出ると、門は再び閉じられ。いつもの風景に戻ったのだった。
本当に素晴らしい建築美だった。機会があれば、またぜひ参加してみたい。
MRT公館駅散歩③につづく~~
台北自來水博物館
住所:台北市中正區思源街1號
時間:09:00-17:00、7月と8月は18:00まで
料金:50元、7月と8月は80元
通常の園内ガイドツアー:毎日10:00、14:00
観音山貯水池ガイドツアー:土日の10:30と14:30、予約不可
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