先週から全3話で日台同日放送中のドラマ「路~台湾エクスプレス~」。
さっき、第2話を見終わった。もう来週で最終回なのね。はあ。続きが楽しみすぎる。
そもそも。
ネットで予告編を見てから、絶対見たいと思っていた。
それこそ楽しみすぎて、普段テレビ見る習慣無いけど、先週の土曜日にはこの3年で初めてテレビのコンセントをセットして、放送時間の1時間前からテレビの前にスタンバイしてたくらい。
で、先週の第1話の放送で、新幹線見てぐっときて思わず涙。合成で再現された101の建設風景にもぐっときた。今台湾に住んでいるにもかかわらず、登場人物たちが歩く台湾の市場や南部の風景とかに、いちいちぐっとくる。2話の今日も、新幹線の車両発表会と車両パレードでうるっとして涙出た。
登場人物も魅力的な人が多い。
ヒロインに絡んでくる胡散臭い笑顔がなんかかわいい台湾高鉄幹部の髭男子。
戦後日本に引き揚げてきてから一度も台湾に帰ってない湾生のお爺さん。この人の若い時を演じてる俳優さんも素晴らしい演技だった。
ヒロインが通ってる食堂のおばさん。林美秀さん、この方は台湾のコメディでしょっちゅう出てくる大好きな女優さんで、画面に出てきただけで楽しくなる。
ヒロインの同僚のお節介好きの台湾人小姐。こういう人、いっぱい台湾にいるいる!
高雄の朴訥青年と彼が片思いしてる女の子。この青年が超いい味出してて、将来いい俳優さんに化ける予感がバシバシする。
高雄の青年の家族のみなさんは、台湾語バリバリのボケツッコミが大阪のおかんとおとんみたいでかわゆい。
ヒロインの同僚の技術屋さんの心の支えになってる台湾人の薄幸そうなホステスのお嬢さん。彼女は技術屋さんのこと好きなのか、なんなのか。
などなどなどなど、みなさんの物語の続きが本当に気になる。
ただ、ヒロインが苦手でどうしよう。
8年前に出合った台湾イケメンにほのかな好意を抱き、電話番号をもらうも失くしてしまい(もらったらすぐ財布に入れるとかしなよ、どんだけボケボケなの!? ってストーリー上しかたないかもだけどさ)。その後、何度も台湾に来て”あてもなく”探すけど探せず(あたりまえだー)、仕方がないと諦めて、でも心の中では台湾イケメンがひっかかりながらも、ちゃっかり日本で彼氏をつくり、なんとなくずるずる付き合って、しかもなんとなくずるずる婚約までして、でもやっぱり台湾イケメンが忘れられん、でも日本の彼に悪いし…とかいって、しかもしかも1話の終わりに台湾イケメンに再会して「気がついてしまった。あれは恋だった」とかほざいて、しかもしかも、台湾イケメンが明らかに自分のこと好きってわかっててイケメンに「友達でしょ」とか言い放ち、心の中で婚約者に罪悪感……。そんでもって日本で婚約者に指輪もらって台湾イケメン思い浮かべてる……。
って何やねんっ!!!!
………このボケフラフラヒロインがぁぁぁっっ!!
日本の婚約者は、いいひとなだけの当て馬なの!?
今のところヒロイン踏みとどまって台湾イケメンとサヨナラして婚約続行中だけど(つううか、『好きな女性とは友達になれない』と台湾イケメンが去った後、海で悲痛な顔して同僚の女の子に『あたし、Ericと分かれたの…』とか言っちゃって、そもそも付き合ってないだろうが!)、今までの日本の彼と付き合ってる時といい、いまといい、気持ちは明らかに台湾イケメンにあるっていう、その心理状態、日本の彼に不誠実な事この上ないよね?? そんな女に「彼に悪いから」的な気持ちで婚約されてる日本の彼が可哀想だよ。これでもし、3話で「やっぱり婚約解消」とかなったら、彼の数年間もヒロインの不誠実さのせいで無駄になるわけよ。もしかそのまま「結婚」になっても、心の奥に台湾イケメンがいるっていうのは、本当最悪な不誠実さで。どっちになっても私げんなりするかもしれない。
そして台湾イケメンEric氏。彼は9年間ずっとヒロインのことだけ好きで、好きで、ずっと探し続けて、自ら日本語勉強して(ヒロインは中国語の勉強とかしてない。2話の終盤までほぼ常に英語か日本語)、自ら日本で就職して(ヒロインは『婚約者に勧められてたから』と言い訳な感じで台湾に来る)、奇蹟の再会を待ち続けてた一途な人なのよね。その人に対してヒロインは、2話でEric氏に「付き合ってほしい。付き合ってる人がいるのはわかってるけど、」と愛の告白を受けるまで婚約者がいることも黙ってて、「友達」とかいうその中途半端な態度。台湾イケメンにも超失礼。しかも本当の気持ちは台湾イケメンのことが好きなくせにどっちつかず。で、結局台湾イケメン傷つけて泣かせる……。
このシーン見た時、心底ヒロインが嫌いになったよ。(波瑠さんは好きなんだけど汗)
反対に、台湾イケメンのファンになりましたよ。可哀想すぎて涙出そうになったわ。彼はこのヒロインのどこがいいんだろうか……涙。
さらに意味わからんのが、このボケフラフラヒロインが、何故かモテるのだ。胡散臭い笑顔の台湾高鉄幹部の髭男子にも冗談めかしてアプローチされたりして。なんでだ。
彼らはこのボケヒロインのどこがいいというのか。顔が可愛いから? まさかボケッとしてるところが守ってあげたくなるとか、そういう昭和の少女漫画的な!? 理解に苦しむ。
おかげでヒロインパートはみててずっと苦痛だった。
来週の最終話でどう落とし前つけるつもりなんだろう。原作は読んでないから、心配で仕方ない。ヒロインはともかく、Eric氏には幸せになっていただきたい。
関係ないけど、この台湾高鉄の髭男子が私的には結構ツボだった。この方もこのドラマで初めてお見かけした俳優さんだけど、タレ目のちょい崩れたイケメン顔、素敵に見えてきた。
他の作品もぜひ拝見したいな。
そして今回、2話の最大の感動シーンは湾生のお爺ちゃんの台湾帰省。
旧制高校時代、幼馴染の女性を巡る嫉妬心から親友に心無い言葉を浴びせ、その罪悪感から戦後ずっと台湾に戻ることができなかったお爺ちゃん。
台湾イケメンに付き添われて60年ぶりに帰ってきた台湾で、かつての親友と再会。懐かしい自宅跡や街並みに涙、親友にも謝罪ができて、改めて友情を深めあう……。
このお爺ちゃんパートは、もうずっと涙が止まらなかった。本当に、生きてる間に親友と仲直りできてよかった。もし、奥さんも一緒に来られたら、もっと良かったけど、来られたのも奥さんのおかげ。本当に感動のシーンだった。
来週は、いよいよ最終回。
たくさんの登場人物が迎えるラストは、どうなるのか。それぞれが明日に希望を持って歩いて行けるラストを期待したい。
ああ、1週間、待ち遠しいなあ。
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