以前日本で働いていた時、一番好きな回転寿司が「がってん寿司」だった。
ネタもいいし、お店も綺麗だし、お値段もそれほど高くないし、なによりお店に行くと板前さんたちの「がってん承知!」の掛け声が活気があって、すごく好きだった。
台湾に来てから行く機会もなく、かれこれ8~9年はがってん寿司のお寿司を食べていなかった。
台湾にはK寿司やH寿司とか、日本から来た回転寿司チェーンがいくつかあるけど、日本ではあっち系の100円押しのお店はあんまり好きじゃなかったので、台湾でも行ったことない。
だったら台湾ブランドの安いやつ食べてもそんなに変わらないと思っているからだ。
しかしである。昨年2018年に、わが最愛のがってん寿司が台湾に上陸した。場所はとってもとっても不便な内湖エリア。にもかかわらず、開店当初はずっとすごい行列と聞いていて、落ち着いたら行ってみようと様子を見ているうちに、もうすぐ2019年も終わろうとしている。
というわけで、満を持して(というか用事ができたからついでだけど)、台湾のがってん寿司に初めてお邪魔した次第である。
お店に着くと、数組待っていたけど、外まで行列ということもなく。ひとりだったので、すぐ席に着くことができた。
レポの前に、先に結論を言わせてもらおう。
ブログのタイトルの通り、「可もあり、不可もあり」だった。
どういう状況だったかというと。
まずはお店。日本と同じようにお店は清潔で爽やかな雰囲気。私が日本にいた時には見たことがなかったタッチパネルとかもあって、楽しい。さすが、がってん寿司♪
だけど、台湾人にあわせてデフォルトでさび抜きになってるのかな? タッチパネルではさび抜きの場合は自分で選ぶようになってたから、何もしなければ通常通りの物が出てくるかと思ったのだけど、最初、醤油漬けて食べた時にワサビの味がしなくて「???」となった。よく見ると開店レーンにわさびだけで回っていた。
それから、なんだかお店が静か。フロアスタッフの「イラッシャィマセー」はあるけど、がってん名物の「がってん承知!」が一切なく。
見てると板前さんは全員台湾人なのかな、ほぼ黙って仕事してらっしゃる。寂しい。休日なのにイベントもないし。静かだし。私の求めている「がってん」じゃないのよねえ。涙
そして、注文してから寿司が出てくるまでが異常に遅い。なぜだろう。そんなにものすごい量をみなさん頼んでいるようには見えなかったのだけど……。
そして、肝心のお寿司。
当然ながら、台湾ブランドの回転寿司にくらべたら、全然美味しい。
全部の写真は撮ってないけど、注文した、イカ、サーモン、アジ、イクラ軍艦、ブリ(はまちか?)、納豆巻、タコなどは、おおむね大丈夫な感じだった。
でも、やっぱり日本で食べるのに比べると、何かが違うのよね……。なんだろうな。米のほぐれ方とか、魚の新鮮さとかなのかな。寿司の種類も少ないし。いいんだけど、なんかこう、いつものわくわく感がたりないというか。
サイドメニューも、本当は頼もうと思っていたのだけど、隣の男性が食べてたカキフライにタルタルソースなしでソースだけだったりしたので、やっぱりパス。
そして、日本では最後はいつも、アナゴか玉子にする派なので、ここでも大好きながってん名物の穴子一本勝負を注文。
で、出てきたこちらを見て。
私は目を疑いましたよ……何ですか、これは。
なに、このたれの塗り方……調味料チューブから直塗り……しかも一本線って……。
私が頼んだのは、下記の写真と同じもののはず……。WHY?
(画像は公式サイトのものをお借りしました)
まずくない。でも、冷たくて、日本にいた時、ルンルンしながら食べてた穴子さんとは、別物。
板前さんに文句を言うのも面倒なので(それに日本人かさに着てクレームしてるみたいで感じ悪いだろうし)、そのまま食べたけど。なんだかなーーと、もやもやした食事の最後だった。
で、お会計は、しめて740元ほど。日本円で2600円くらい。日本とほぼ同じくらいの価格で、ちょい高いくらいかな。
うーむ。この内容でこの値段だったら、東門の台湾人の大将が握ってるお寿司の方がお得だわ。
総合的な個人的感想としては、がってん寿司大好きだけど、台湾で食べるのはもうやめとこうと思う。
これはたぶん、開店一年以上たって、お店から日本人スタッフがいなくなり、徐々に店の運営が台湾ナイズされて、お店の雰囲気や味が日本のオリジナルとかけ離れていくという、いままで数々のラーメン屋や定食屋チェーンがたどってきたよくないパターンと同じとみるからだ。
がってん寿司も、きっとたぶん、去年の開店当初は、日本の味と雰囲気により近かったんではないだろうか。残念だ。
日本に帰省した時に、またがってん寿司食べに行けたらいいなあ。
がってん寿司 内湖店
住所:台北市内湖区内湖路一段306号
時間:11:00-22:00
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