先日ここで紹介した劉山東牛肉麵に行こうとすると、あの路地の手前で牛肉麺の店の前を通りかかる。表に出ている看板の写真に心惹かれ、近くに用があったときに改めて立ち寄ってみた。
席について、メニューを眺めていると、バイトのお嬢さんに、
「ねえ、日本人よね?」
と声をかけられた。
「うん、そうよ。なあに? 見てわかるの?」
「うん、そりゃ見てわかるわよ! だから、日本語のメニュー渡したほうがいいのかと思って。」
「ありがとう、だいじょうぶよ、中国語話せるから」
「そうなんだ。」
「紅燒牛肉麵おねがいします」
「はい~」
人懐こい。親切だな。あんな一生懸命お世話しようとしてくれるなんて、かわいいなあ。
すぐに、注文した紅燒牛肉麵(醤油ベースのスープの牛肉面)が運ばれてきた。
アツアツのスープは見た目とは裏腹にあっさり目、くどさなどなく、大ぶりの肉は柔らかく、きしめんのような極太麺も、もちもちしていて良い感じ。さすが昔賞を取ったことがあると言っている看板メニューだけのことはある。美味しいぞ。
食べていると、あっという間に汗が噴き出してきた。
はふはふしながら食べ進めていると、先ほどのバイトのお嬢さんがとととっとまた近寄ってきて、「あのね、教えてほしい日本語があるんだけど、いいかしら?」と、メニューを差し出してきた。
「いいけど、なあに?」ときくと、「寬麵って、『ふとめん』っていうんでしょ、じゃあ 細麵はなんて読むの?」
「それは、『ほそめん』って読むんだよ。て、日本語できるの?」
「ちょっとだけ。ええと、ホゾメン?」
「ほそめん」
「ほすめん?」
「ほそめん」
「ほそめん?」
「そう! それでいいの!」
「わーありがとう、お客さんに、細麺にもできますって、いいたかったのよー」
ピョンピョン嬉しそうに厨房のほうに戻っていく彼女。
即席ぷち日本語教室、すこしはお手伝いができたのかな?
ところで、この店にはほかにご飯ものや水餃子のメニューなどもあって、心ひかれたりもするのだが、この太麺が結構なボリュームなので、女性だと麺を食べきるのだけでお腹一杯になってしまうかもしれない。
40年以上の営業歴を誇る老舗だそうだが、最近店内をリニューアルしたらしく、白を基調としたシンプルな店内はとても清潔で気持ちがいい。台北駅からもすぐ近く、日本語のメニューもおいてあり、注文もメニューに直接チェックを入れていく方式で簡単で分かりやすく、牛肉麺以外のメニューもあるのでグループで違うものを食べたいときにも使い勝手がよさそうだ。
観光で台北駅付近を散策しているときや、宿泊している方にもおすすめ。
良品牛肉麵館
住所:台北市中正區開封街一段10號
電話:02- 2371 2644
営業時間:8:30-22:00
地図:https://goo.gl/maps/zzaHAmHb85N2
がぁこ訪問:2016年3月
↓ 画面中央左の青い壁の店の右奥、緑の看板の店の手前。
0コメント