「黒輪」というのは「へいるん」と読む。
台湾語では「おれん」といい、音からなんとなくわかるように、日本語の「おでん」に由来するらしい。
言ってみれば、さつま揚げ的なもの。
同じようなものがお店や料理によって「てんぷらー」とよばれてたりする。いまだに何が違うと名前が違うのかよくわからないのだが、味や食感はほぼ日本のさつま揚げで、揚げてあったり、おでんの様に煮てあったり、どちらもビールにとても良く合う、私の大好きな食べ物だ。
「東港旗魚黑輪」は、日本語にすると「東港のカジキマグロのおでん」、とでもなるのか。
同名の屋台がいろいろな場所の夜市や観光漁港などでちょくちょく散見されるので、もう一種の料理の名前と化してる感がある。名前から察するに、もともとは、高雄の南にある東港というところの名物のようだ。
初めて食べたのは2015年。ある時友人と龍山寺付近を散策しているときにこの屋台に出会い、たくさん人が行列して、しかも10本20本と大人買いしていくのを目の当たりにして俄然興味がわいてきた。
屋台のお母さんが休む間もなく、魚のすり身の中にきざんだゆで卵を仕込んで、次々に油に放り込んでいく。
ひっきりなしに揚がっていくが、お客さんが次々にやってきて、あれよあれよと売れていく。
行列はするが、待ち時間は短い。
我々の番になり、とりあえず1本ずつ、1本10元で20元分買ってみる。
そなえつけのたれは、甘い味噌風のたれと山葵が選べたが、ここは甘っぽいたれをチョイス。
パクっと一口。
やだ、これおいしい!!
なかのゆで卵が、ほんとういいアクセントだ。魚のすり身もあっさりしていて、何本でも食べられそう。
そうか、だから大量に大人買いしていく人が多いのか~。
すっかりこの屋台が気に入ってしまった私。
以後は龍山寺界隈を通りかかるたびに、屋台が開いていたら、ついつい寄り道してしまうようになったのだった。
東港旗魚黑輪
場所:龍山寺そばの屋台街のなか。
台北市萬華區廣州街と華西街の交差点あたり。だいたい病院の前くらい。
Googleのストリートビューで屋台を確認できた。
https://goo.gl/maps/Xz8eQ6ufvgK2
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