台湾人は親切だ。台湾に留学している外国人学生も、とても親切だ。
到着二日目までに学校で出会ったのは外国人学生会の先生と、外国人学生会の先輩方くらいだったが、みないつも笑顔で、明るくて、親切な人ばかり。
特にマカオ人の先輩は、言葉もまだ上手じゃない日本人押し付けられているのに、いやな顔一つせず面倒を見てくれ、本当に優しくて、いい人だった。
ところで、台湾に来てから知ったのだが、台湾の大学生の居住スタイルは、だいたい学校の寮に住むか、ひとりで学校の近所のアパートやマンションを借りるか、友達や同級生とルームシェアをするか、自宅から通学するかに分かれているようだ。
一人暮らしなら、套房と呼ばれるワンルームマンション(またはアパート)を借りるか、ビルのワンフロアにいくつか部屋があり、それぞれの部屋は鍵がかかり独立しているが、バストイレ・台所・洗濯機などはフロアで共有する雅房と呼ばれる形式の部屋を借りるかになる。当然、雅房の方が断然安い。
マカオ人の先輩の部屋は、この雅房という形式の部屋だった。しかも、先輩のアパートはトイレにシャワーもついているタイプで、誰かがトイレに入っていたらシャワーは浴びられないし、逆に誰かがお風呂に入っていたらトイレに行けない。
台湾に到着した日の夜、トイレを借りてみて、思った。
知らない人と風呂場とトイレを共有するなんて、私には無理だ。
2016年の今でこそバックパッカーの宿などでドミトリーに泊まるのもOKな私だが、2011年当時の私は、少し前まで日本でバストイレ別のワンルームでひとり暮らしをしていた元OL。一人旅でも必ずホテルに泊まっていた。そんなわたしには、雅房のシステムはカルチャーショックが相当大きかった。
結局、先輩宅の湯沸かし器がちょうど故障しており、お風呂は他のお宅に借りに行くことになり、到着日の夜は、マカオ人先輩宅の友人の香港人の先輩宅まで徒歩10分かけて行き、二日目は近所の豪華マンションにお住いのお友達宅におじゃました。
香港人の先輩宅は、マカオ人先輩宅よりもさらにコンパクトな部屋で、恐らくワンフロアの部屋の一室を無理やり和室風に区切ったのだろう、廊下と引き戸だけで仕切られただけだったが、幸いにもシャワールームとトイレは別になっていた。
豪華マンションのお友達宅は数人でルームシェアしているとかで非常に広く、設備もきれいでうらやましい限り。当然バストイレ別で、お湯の出も良好、同じ学校の学生でありながら、人によって住んでいる環境が様々で、非常に興味深かった。
でも。
寮に入れたら、台湾人の学生と四人一部屋で暮らすのだ。
わたしの希望している寮は、トイレとシャワールームは別々らしいが、みな同じ部屋で生活するのは、もしかしたら、もっと大変かもしれないではないか。
どうせ大変なら、できるだけ「面白い経験」として、楽しもう。
せっかく、台湾まで来たんだからね!
ところで、寮には本当に入れるのかしらん?
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