大紅袍麻辣鴛鴦小火鍋(ひとり二色鍋)

大紅袍麻辣鴛鴦小火鍋は、おひとりさまでも二色鍋が楽しめる火鍋屋さん。

台湾にひとりで鍋が楽しめるお店は数あれど、四川風の辛いスープと辛くないスープの両方を楽しむ二色鍋は、たいてい大鍋を数人でつつくスタイルの店が多く、ぼっちは悔しい思いをしてきた。

しかし、昨年の秋ごろ、ある日テレビのグルメ番組で、ひとりで二色鍋を楽しめるお店が新店にあるのを見て、ルームメイトと行ってみたらこれが最高!

以来、ひとりでも麻辣鍋(まーらーぐお)を楽しみに行くようになった。


ここの湯底(スープ)は、ひとりでも二色鍋にすることができる。

日本人なら、辛さの度合いは「小辣(しゃおらー)」にするといいかもしれない。

もしも辛味が足りない場合は、後から足してくれる。

価格は一人前320元から520元の間。(サービス料なし)

主餐盤と書いてあるところから、メインの肉、魚などの種類を選ぶ。

価格内に主食(麺、白飯など)と野菜セット、食後の果物が含まれており、さらに無料で冷たい紅茶か暖かいお茶がつく。

野菜がたっぷり食べられて、とてもヘルシー。

スープは少なくなったらいつでも足してくれる。

麻辣鍋に欠かせないものといえば鴨血(鴨の血を固めた豆腐のようなもの)。

日本人には好き嫌いの別れるこの鴨血だが、これ、私の大好物!

しかも、大紅袍麻辣鴛鴦小火鍋では、鴨血と辛いスープで煮込んだ豆腐が食べ放題!

鴨血好きとしては涙物のサービスで、嬉しいことこの上ない。

この店のスタッフは親切でサービスもよく、向こうからちょくちょく

「鴨血足しますか? 豆腐は?」

と聞きに来てくれる。サービス料とらないのに、素敵だ。

鴨血は、色はレバーっぽくて一見気味悪いかもしれないが、鴨血自体には匂いやクセはなく、豆腐のようにプルプルとして、あっさりしている。

このときは、320元の梅花豚(バラ肉かな?)を注文。

ちょっと張り切って鴨血と豆腐を二度もお替りしてしまい、最期は相当苦しくなった。

二色鍋を食べるとき、みんなでつつくと二色のスープが最後にはごちゃごちゃになってしまったりして、味が濁ってしまい残念なことがあるけれど、ひとり鍋だとスープも自分の好みに調整できて、自分のペースで、ゆっくり食べることができる。

あと、ひとり鍋のいいところは、ベジタリアンの友達といっても、宗教上牛を食べない友だちといっても、ひとり鍋だとスープが他の人と混じらないので、一緒に食事を楽しむことができるところ。

ビバ、ひとり鍋。

鍋のたれは、カウンターに用意されている調味料で、各自の好みで調整してつくる。

台湾の火鍋では、沙茶醤という海鮮からつくったたれをベースに、酢や醤油、にんにくのすりおろし、大根おろし、ネギなどでたれを作るが、酢醤油でたべたり、沙茶醤だけで食べたりと、台湾人でもいろいろな食べ方をする人がいる。

この店では、店の特製調合の沙茶醤が胡麻だれのような風味がしてとても美味しい。私はさらに、ほんの少しにんにくのすりおろしと、白酢と醤油、やまもりのネギと香菜(パクチー)を入れるのが好み。

ただし、沙茶醤はけっこうカロリーが高いので、食べすぎるとせっかくヘルシーな鍋を食べても元も子もないので注意が必要だ。(でも美味しいので、いつも食べすぎてしまうのだが。汗)

この日の食後はフルーツが台湾のオレンジだった。

四人で行ったので、ひとり二切れ。笑

この店はもともと台北市の繁華街東区にあったとかで、入り口には、たくさんのサインが飾ってあったが、残念ながらどなたがどなたかわからなかった。中には台北でコンサートをするたびに必ず訪れる歌手もいるらしい。

安くて美味しく、ひとりでも二色鍋が楽しめる大紅袍麻辣鴛鴦小火鍋。

一人旅の旅行者の方にも、おすすめ!

大紅袍麻辣鴛鴦小火鍋

住所:新北市新店區寶強路2-1號

電話:(02)2914-1239(予約可)

MRT新店線七張から徒歩5分ほど、または大坪林から徒歩10分ほど。

がぁこ訪問:2015年12月ほか


台湾いとしこいし

台湾が好き。 やって来た来た、いとしくて、こいしい、台湾。 勉強して、食べて、遊んで、旅して。勢いだけで、突っ走る元OL留学生、今日も台湾をゆく。 2017年台湾の大学の修士課程卒業、台湾で社会復帰。 instagram@taiwanitoshikoishi