台湾ドラマ『種菜女神』。今年の冬はこれを見る!

(上記の写真はドラマ公式サイトから借用)


先週、Facebookのタイムランにおかしな動画が流れてきた。

「〇羽の鶏~ぐぐぐぐ♪(鳴き声) 家に帰ろう♪」

と、鶏の数がただ増えていくだけの変な歌だ。

でも、歌ってるのが台湾のアイドルスターの劉以豪(ジャスパー・リュウ)で、場面もたぶん東部のどこかの田んぼの中で絵的にすごいかわいくて目が釘付けになった。

しかも作曲は私も好きな台湾原住民アミ族の歌手Suming 舒米恩さんではないか!

なんだろう、この洗脳される感じ…。

どうやらこの曲は、11月16日に始まるドラマ『種菜女神』の曲?らしい。16日(金)に最初の1話と2話が公開になって、あとは毎週2話ずつ公開していくのだという。

テレビの放送と、ネット公開が同時に進行するみたいで、ネットだと都合のいい時間に見られるから見続けられそう。(台湾、中国、マレーシアで同時公開)

興味が湧いて、さっそく予告編を見ると、とても面白そうだったので、週末を待って、最初の2話を視聴してみた。


すっごい可愛くて面白い話だった。


まあちょっと、台湾ドラマらしく漫画みたなところもあって、つっこみどころもいっぱいなんだけど。風景がきれいで、登場人物が可愛くて、画面見てるだけでもいい感じ。


第1話の物語は、


超カリスマ音楽プロデューサー嚴東鳴(劉以豪)は、この2年満足な曲が書けずスランプ中。親友の吉兆喆(鄒承恩)が社長を務めるレコード会社で世話になりつつ、悶々とした日々を過ごしている。イケメンだけど、 病的に神経質な潔癖症で、いつも消毒薬とゴム手袋を持ち歩いている変人。

吉兆喆も、社長ではあるものの、周囲から会社の実権は大財閥出身の妻・宋喬恩(謝盈萱)にあると思われ、実際何かあると周囲はまず妻に対応を聞くなどされ、自身は軽んじられていると感じて、悶々としている。

あるとき親友二人は、憂さ晴らしに東の燈台まで朝日を見に出かける。 そこで、吉兆喆は「お前は絶対売れる曲が書けるって!」と嚴東鳴を励ますが、嚴東鳴は「俺なんかもうだめだ…」と弱音ばかり。

朝日を見た後、台北に戻った吉兆喆は、強風でミニスカートをあおられて困っている美女に出会う。見かねた彼はジャケットを彼女に差し出し、腰に巻いてやる。美女はお礼を言ってかけ去っていったが、彼女はのちに、吉兆喆が審査員を務めるMVのオーディションに参加し、運命的な再会をするのだった。これがもう一人の主要人物で、売れないタレントの平真希(李千娜)だ。

一方、大物歌手に新曲のデモテープを聞いてほしいと、楽曲の修正のためにスタジオに籠っていた嚴東鳴のもとに、吉兆喆の妻の宋喬恩が訪ねてくる。「夫がこの数日帰ってこないの。浮気してるみたい…」という。嚴東鳴は、そんなわけないだろうというが、彼女は夫が平真希と一緒に車に乗り込む写真を嚴東鳴に見せる。驚く嚴東鳴。

宋喬恩は、平真希は昔、嚴東鳴とも付き合っていた時期があったことを知っているうえで、彼に夫の居場所を探し出して連れて帰ってきてほしいと頼む。吉兆喆の携帯のGPSは花蓮、すなわち平真希の故郷を示しているという。嚴東鳴は断ろうとするが、「この2年新曲がでなくても何も要求せずあなたを援助してきた。友達なら、助けてくれるのが筋よね?」と宋喬恩に言われ、しぶしぶ花蓮に吉兆喆を探しに出かける。

花蓮のあちこちを車(BMWだ。w)で捜索するも、一切手掛かりがない。途方に暮れている時、ふと、昔付き合っていたころ、平真希が「家族が花蓮に開いた開いたホテルの名」を想い出し、ホテル関係をあたるが、やはり手掛かりがない。海岸沿いに車を走らせていた時、ふと目にした標識に、例のホテルと同じ地名をみかけ、更に車を走らせていくと、何やら不思議なトンネルが現れた。(千と千尋風。ww)

トンネルを抜けると、そこは「耘海村」という、田舎の村。車を降りてみた嚴東鳴は、茂みの中に何か恐ろしいものを見た気がして、気が動転して車を急発進させる。するとまわりから何人も村人が何か叫びながら追いかけてきて、ますます動転した嚴東鳴は、農道から田植え作業中の田んぼに車で突っ込んでしまう。

村人たちが彼を追いかけてきたのは、彼が農道や農道沿いに植えていた作物を車でつぶしたりしたからだった。車が突っ込んだ田んぼの中で作業中だった男性をケガさせてしまった嚴東鳴は村の人々に、「賠償金払えばいいんだろ」と高圧的な態度をとって反発を招き、「お金じゃない! 誠意をもって償う方法はただ一つ、一か月ここにとどまって、ケガをした男性が請け負うはずだった畑仕事や水路の管理を代わりにすることだ!」と要求されてしまう。

「ふざけるな!」と逃走を図った嚴東鳴は、村の駐在所に連れていかれる。そこに現れた村の住民の女性・田禮耘(陳庭妮) の美しさにぼーっとなるもつかの間、彼女はスマホの電卓片手に、次々と損害額と損害賠償請求金額を嚴東鳴に告げる。反発する嚴東鳴に、駐在は彼女は弁護士であると伝える。

村ではスマホの電波が届かず、台北に助けを求めようにも連絡が取れない嚴東鳴は、いやいやながら、村にとどまることになったのだった…。


という感じ。全編の予告編を見るに、これから村に残った嚴東鳴の意識改革があって、田禮耘との間に愛情が生まれたり、音楽を取り戻したりといった嚴東鳴のハッピー田舎ライフが展開される模様。村人たちも個性的で、可愛いし、なにより花蓮の農村風景がすっごく美しい。この中でどんなラブコメが展開されるのか、とても楽しみだ。

そして台北では吉兆喆と宋喬恩と平真希の泥沼不倫バトルが勃発して、しかも平真希は目的のためなら手段を択ばない悪役らしくて、しかも裏がある人物で、後半はある目的のために嚴東鳴と田禮耘がいる村に現れ、二人の仲を裂こうとしたり、いろいろ悪さをするらしい。

でも、ドラマのオープニングでは平真希も笑顔でチャーミングな感じで登場してるので、悪役だけでは終わらず、最期は何かほろりとさせられるような気もする。アイドルドラマだし、途中にどんな悲劇(トンデモ事件)があっても、最期は絶対ハッピーエンドのはず。

どう乗り越えて、どんなハッピーエンドになるのか。楽しみに見ようと思う。

あと、個人的には吉兆喆の奥さん宋喬恩を演じてる謝盈萱の演技がすごい気になった。夫をすごく愛してて、良かれと思っていろいろ手伝おうとして、逆にウザがられるいじらしい彼女。浮気相手に嫉妬して、笑顔で陰湿なイジメ攻撃を仕掛ける彼女。仕事ができてキャリアウーマンのかっこいい彼女。この女性の多面性をすごく上手に表現してる。なんか飛びぬけて演技がうまい。と思ったら、台湾で「劇場女神」って呼ばれてる舞台女優さんなのね。2018年の臺北電影獎とか、金馬獎では主演女優賞も受賞されてる大物女優さんだった。どうりで! このひとの演技にも注目していきたい。


ドラマは毎週金曜日に2話ずつ公開中。

全24話だから12週。この冬は、毎週末がすごい楽しみになりそう♪


『種菜女神』(英題:My Goddess…日本語だとどうなるのかな?「僕の女神」とか?ww)

台湾いとしこいし

台湾が好き。 やって来た来た、いとしくて、こいしい、台湾。 勉強して、食べて、遊んで、旅して。勢いだけで、突っ走る元OL留学生、今日も台湾をゆく。 2017年台湾の大学の修士課程卒業、台湾で社会復帰。 instagram@taiwanitoshikoishi