6月の某休日。
用事があって西門町にいたがぁこさんは、「鍋爸涮涮鍋 西門店」で昼食を終えた後、火鍋屋から成都路をMRT西門駅に向かって歩いていた。
途中、お寺の門が目に入って、久しぶりに足を踏み入れてみた。
このお寺は、海の女神・媽祖を祀る廟で、成都路に面したもんから華やかな装飾が目を引く。昔から何度も通りかかってはお邪魔して建物を眺めたお寺。久しぶりに中に入ってみよう。
門の中に入ると、外の西門町の現代の繁華街とは全く違う世界。
意世界に迷い込んだ、というといいすぎかもしれないが、全く違う雰囲気である。
建物の構造的には一般的な中華風の廟建築だ。屋根のカラフルな陶器の細工の龍とか天人とか、お花とか、とても綺麗だと思う。
台北天后宮で一番好きなのは、聖殿入口左右の天井につるされたランタンの列。
これが本当に目を奪われる美しさなのよ。ほぼこれを見るために私はこのお寺に立ち寄るといっても過言ではないくらいだ。この日は雨の日で薄暗かったので、灯りが引き立ってよりきれいだった。夕方や夜もおすすめですよ~。
聖殿のご本尊の媽祖さまにごあいさつ。
環境保全のため、龍山寺はお線香と紙銭が廃止になっていたが、ここではお線香は現役だった。
話はそれるが、今回ブログ記事を書くにあたって住所を調べるのにお寺のHPをみたら、なんとここはもともと日本時代は真言宗の「弘法寺」というお寺だったそうだ。
媽祖はもとは今の西門町の貴陽街二段に新興宮というお寺があったが、日本時代の道路拡張により取り壊され、龍山寺に避難していたご神体が、戦後に弘法寺に移動したとのこと。
なので、現在も天后宮の右手のお部屋には弘法大師の像があるんだそうな。私、いつもそこまで細かく見てなかったから気が付かなかったわ……。お寺のHPの写真で見ると、弘法様の像はカラーな像だったので、多分見たことあっても普通に台湾のお坊さんの像かと思って見逃してたのだと思われる。
でも日本のお寺の跡にしては建物が全く日本的な感じがしないなと思ったら、戦後の1950年代に後ろの建物の火災が延焼して、その後今の建物に建て直したということだそうで。
なるほど。今まで全く知らなかった。思ったより複雑な歴史があるお寺だった。
次に行くときは弘法様をちゃんとお参りすることにしよう。
というか、今写真見たら、聖殿の前庭の小さい池のところにリアルな弘法大師の銅像が写ってた!
ライオンの右後方にいらっしゃるのが弘法様。石碑にもちゃんと弘法寺の由来が書いてあった。(汗)
ほんとすみません……。キッチュなライオンしか見てなかったわ……。
次回前を通りかかったら、ちゃんと細かいところまでもう一度見学したいと思う。
日本の皆様も、機会があればぜひ見学してみてはいかがだろうか。
台北天后宮
住所:台北市萬華區成都路51號
時間:06:00~22:00
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