この間、市場を歩いていてふと気が付いた。
メロンって、「はーみーぐあー」と言ってるけど、漢字表記が「哈密瓜」と「哈蜜瓜」があるみたい。
「密」なのか。
「蜜」なのか。
どう見てもおんなじものやん。
どっちやねん。
市場を見渡せば、だいたいメロンと思われるもので、特にネット模様のメロンはこの二つの表記のどちらかで書かれていることが多いようだ。
あとはプリンスメロン系のつるっとしたこぶしよりちょいでかい、小ぶりのメロンは「香瓜」「洋香瓜」「甜瓜」と書いてることが多いようだ。
気になりだすと、ますますよくわからん。
ということで、帰宅後にGoogle先生にお伺いしてみると、甘い瓜全般を「甜瓜」、そのなかで台湾に昔からある甘い瓜を「香瓜」、戦後に外国(西洋)から入ってきた甘い瓜の品種を「洋香瓜」というそうな。
じゃあ、「哈密瓜」と「哈蜜瓜」は?
何が違うの??
「哈密瓜」のほうは、中国大陸新疆ウイグル自治区の「哈密」という地域の特産の瓜を指すという。日本語ではそのまま「ハミウリ」。T字のつるがあって、皮にネット柄があり、形はラグビーボールみたいな細長い楕円形なので、多分見たらすぐわかる。
同じ音の「哈蜜瓜」のほうは、戦後にやってきた洋香瓜の台湾での俗称で、「蜜」は英語の「Honey」で、戦後の初期に台湾にやってきた「ハネデューメロン(honeydew melon)」の「honeydew」に由来するという。
「蜜」の由来となったハネデューメロンは、つるつるの皮にネット柄がない、プリンスメロンみたいなメロンで、「洋香瓜」と呼ばれているが、台湾で現在「哈蜜瓜」と呼ばれてるメロンは、T字のつるがあって、皮にネット柄がある、真ん丸に近い円形のメロンだ。
だから、厳密には「密」だとハミウリ、「蜜」だとその他の丸いネットメロンとなるのが正解なのだ。
……っていうんだけど。
市場でも、スーパーでも、農家のネット販売でも、どこを見ても普通のネットメロンに「哈密瓜」と「哈蜜瓜」の表示が混在しているのが現状だ。
台湾産のネットメロンも、日本から輸入したマスクメロンも、「哈密瓜」って書いてあるし。
中国語入力で「hamigua」と入力したら、100%で「哈密瓜」のほうで変換されるし。
だからね、たぶんだけど、調べる前の私と同じように、売ってる人も消費者も、大部分の人が「密」なのか「蜜」なのかあやふやで、洋物のネットメロンは「はーみーぐあー」だと思ってるんじゃなかろうか。
台湾の中国語を日本語に翻訳した文章とか見てても、写真が丸いネットメロンのものにハミウリと書いてあったりするのをみかけたりするし。
これも恐らく中国語の原文に「哈密瓜」と書いてあって、翻訳者の方は「哈密瓜」という漢字を見て、きちんと正しい翻訳である「ハミウリ」と書かれたんではないかと推測するのだけど、どうだろうか。
たぶん、原文書いた人はワードの変換が「密」でも「蜜」でも気にしてないか、写真見たらわかるだろう、というスタンスなのかな。推測ですけども。
逆に、宜蘭のマジでハミウリを生産してる農場のサイトには「新彊哈密瓜」って強調してあった。厳密にこだわるところはこだわるようだ。
まあ、調べて分かったことは、台湾では「哈密瓜」の表示を見ても、写真か実物を見ないと、ハミウリなのか一般のネットメロンなのか判別ができない、ということであった。
(だけど、そもそも台湾で中国新疆のハミウリを栽培してるところは非常に少ないから、ほどんとが普通のネットメロンだと思われる)
一つ知識が増えました。
もしも今後、仕事で扱う書類に「哈密瓜」が出てくる文章があったら、ここのところ気を付けないとな、とも思ったがぁこさんでありました。
ここのブログでもそうですね。アイスとかケーキとか、お店のメニューに「哈密瓜」って書いてあっても、確実にハミウリかどうか特定できないなら、日本語では単に「メロン」と書くのが無難でしょうな。
こちらは、「香瓜」と書いて売ってたメロン。
見た目は日本のプリンスメロンそっくり。
中身も、味も、プリンスメロン風でなんか懐かしい味でした。
種のとこが特に甘いのよね。とてもよく熟していて美味しかったです。
今度はネット柄のメロンも買ってみよう♪
0コメント