2月末、「そろそろ3回目のコロナワクチン予約開始かな?」と思っていたある日、会社に突然、私宛に政府関係の書留が届いた。
封書の差出人は「衛生福利部中央健康保険署」と書いてある。
なんだろう?
渡してくれた会社の管理部のお姉さまが「硬いから保険証でも入ってるんじゃない?」とおっしゃったので、ますます「???」が飛ぶ。
「いや、去年の居留証更新で居留ナンバーが変わったけど、10年は古い番号も併用できて、保険証もまだ更新しなくてもいいってことだったから、まだ更新手続きしてませんけど?」
と言いながら、一緒に封筒を開けてみると、本当に中に新しい保険証が入っていた。
えええ!? 更新手続きしなくても勝手に送られてくるものなの!?
聞いてませんけど!?
で、同封の書類を見ると、
「内政部移民署の新式居留証ナンバーの交付に伴い、本署(健康保険署)は自主的にあなたの新ナンバーの保険証を発行します。以下の事項についてご協力ください。」
との文言。
協力する内容とは、
1.病院で身分照会を行うときは新しい保険証を使ってください。古い保険証は使えません。
2.以前(その病院で)保険証を登録したことがある場合は、新しい保険証を受け取った後、新たに登録しなおす必要があります。
3.新しい保険証を受け取った後は、「新居留証№+新保険証№」でコロナウィルス公費接種の予約登録を行ってください。
とのこと。
保険証は、確かに新居留証ナンバーで、しかも顔写真は居留証の写真がそのまま使われていた。
↓ 健康保険署HPのサンプルでいうと、こんな感じ ↓
名前の下のAからはじまる番号が居留証ナンバー
カード左下の赤枠の中の番号がコロナワクチン予約などで使う保険証のナンバー
10年以内のいつかは更新しなきゃいけないとは思ってたけど、まさかお上が自主的に発行してくるとは想定外だった。驚きである。
こちらの更新の手間が省けたことに感謝の気持ちがわいたが、同時に「いま病院で保険証の再登録とかめんどくさそう……」と思ってしまったのも事実だ。
なぜならこの受け取った数日後に病院の予約を入れていたからだ。
心配しつつ、病院の予約当日。
保険証の再登録ってどのくらい時間がかかるのかよくわからなかったので、この時の病院の予約日にはいつもより30分ほど早めに病院に出向き、受付に保険証についてはどこで聞けばいいか聞いて、教えられた会計カウンターに向かった。
しかし会計カウンターはお支払いする人に対応する窓口ばかりで、該当するような窓口は見当たらない。カウンターの一番奥に入院手続きの窓口があり、女性が一人座って作業中だったが、窓口には「受付中止」の札。でもほかに聞けそうな人がいなかったので、恐る恐るその方に「新しい保険証を受け取ったのだが、どこで処理をしてもらったらいいか」尋ねると、なんとその方が自分の作業の手を止めて、その場で更新手続きをしてくださった。
時間にして5分ほど。新しい保険証から読み取った内容を病院のシステムに打ち込んで完了したようだった。
おかげさまで、恐れていたよりもずっとあっけなく、更新できて本当に助かった。
「今日の診察は、そのまま新しい保険証を使ってください。でもワクチン接種の確認とかで古いカードも必要になることもあるかもしれないので、2枚とも持ってたほうがいいと思います」とのことだった。
そうか、ワクチン接種の後に保険証に接種確認のシールが貼られるけど、古いほうだったもんね。ほかの病院で更新するときも古いの必要になりそうだし。
事務員さん、ありがとうございました!
その日は、そのまま受診する診察室に向かい無事に診察を終え、そのまま会計カウンターも薬局も問題なし。
その後、コロナワクチンの予約システムでも新保険証ナンバーと新居留証ナンバーで問題なく予約登録を行うことができた。
病院の保険証更新とコロナワクチン予約の両方がきちんとできたので、本当にほっとした。
台湾の官公庁のサービスがまた進化してるのを感じた一件だった。
衛生福利部中央健康保険署さま、お手数おかけしました。
ありがとうございました。(合掌)
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