今住んでいる部屋は、台北市のほぼど真ん中で、MRTの駅まで歩いて5分、会社までMRTで数駅と、とてつもなく交通の便がいいところだ。しかも、家賃は周辺の相場よりもかなり安い。とはいえ、1万元は越えてるので、これだけで給料のかなりの部分が飛んでいく。
私の部屋のいい点は、アクセス至便で、家賃に水道・シャワーのガス代・ネット代・有線TV・ゴミ出し代行が込みで、自分専用の洗濯機があり、電子コンロで簡単な炊事も可、大家さんご一家がとてもいい方々、というところ。
欠点は、部屋が5階なのにエレベーターがなく、毎日階段を上り下りしなくてはいけないこと、台所というか流し場がなぜかベランダにあること、洗濯機は共有スペースの通路のようなところにあること、そして極めつけが、バスルーム(シャワーとトイレが同じ空間にあるタイプ)が、部屋の外にあること。一度玄関ドアをあけて、靴はいて向かいのドアを開けるとそこがバスルームという、とても不思議なつくりなのだ。
後で台湾人の友人に指摘されたところによると、この部屋はアパートの屋上に建て増しされた、いわゆるグレーな物件らしい。
それでも、いい点とわるい点を比べた結果、わるい点はきっと我慢できる範囲であろうと、今の部屋に住むことに決めたのだった。
引っ越した当初から、ベランダに大嫌いなGが出没しているような痕跡を見つけていて、コンバ〇トを置いたり、まめに塩素水を絞ったタオルで流し場周辺を拭いて消毒したりして、徐々に奴らの痕跡は少なくなっていっている手ごたえを感じていた。
しかし、どうもきれいに消毒した台が翌朝何か泥水のような跡がついて汚れていたり、はては何やら小動物の足跡らしきものを見つけるに至って、もしやベランダにはMが遊びに来ているのではないかと疑うようになったのが9月のこと。
その後消毒をさらに強化するも、10月30日、とうとう決定的な証拠を目にしてしまった。
石鹸に、何かの歯形が…!!
しかも、なにかひっかいたみたいな跡まで……!!
これはもしや、M、Mじゃないのか、き、きも…っ!!
ネットで検索すると、やはりMの仕業。全身から血がひく様な感覚を、久しぶりに味わってしまった。この時は、ほんとうにすぐに引っ越したいという気持ちになってしまったくらい、気持ち悪くて気持ち悪くてしょうがなかった。
急いで大家さんに連絡し、ベランダの柵を細かい金網で全部ベランダ事囲い込めないか相談したところ、近いうちに対応してくださることになった。予定では、今週末にでも業者さんが来て施工にあたってくださるという。
とりあえず、早くMをベランダに入れないようにして、安心して流し台を使える日が来てほしいものである。
いろいろ欠点の多い私の部屋だが、本当に、大家さんご一家が親切なのが救い。
大家さん、本当にありがとうございます。(涙)
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