「冰鄉」でイチゴかき氷ちゃんとのランデブーを終えたがぁこさんは、再び自転車に乗り、お店の前の民生路からロータリーを経由して「台南市立美術館1館」にやってきた。
ここは、元は日本統治時代の台南警察署だった建物で、アールデコ様式の建物の造形美が前からすごく気になっていたのだけど、割と最近まで現役の台南市の警察局だったから中に入れなかったのよね。
( ↓ 2012年の散策の際にはまだ普通に警察局だった)
何年か前からは気がついたらずっと工事中で、「これからどうなるのかな~」と思ってたら、ちょうど今回の2018年の12月の旅の計画を立てていた時に「台南市立美術館1館として12月にプレオープン」のニュースを見かけて、ぜひとも見学したいと思ってやって来た次第。
到着してまず驚いたのが建物外観の変化だ。
ニュースで写真見て知ってはいたけど、建物の外壁の色が赤茶色から淡いクリーム色に変わっていて、印象が全く異なっていて、違う建物みたい!
2018年12月当時はプレオープンのため入館無料だったので、早速中へ。
中に入ると、ややこぶりな正面ホールに可愛い階段と吹き抜け。装飾が少なく簡素だけれど奥ゆかしい上品さもあって、警察署という官公庁の建物にふさわしい雰囲気。
ホールのすぐ左の廊下が裏の新館に続いていて、この廊下の左側の「導覧室(ガイド室)」というところで建物の改修工事や歴史についてのドキュメンタリー動画を上映していたので、しばし観賞。
今もやってるか分からないけど、この動画は修復技法とか、かなり詳しく紹介していて、建物参観前の予習に非常に役に立った。もし今も上映してたら、時間があったら是非見てみてほしい。
ホールを背にして廊下の右側は中庭。中庭の中央に大きなガジュマルの樹が立っていて、なんだかとっても落ち着く空間。
中庭から新館に入ると、旧館の裏の外壁の外に新館部分を建て増しした構造になっているのが分かった。なるほど、元の建物をできるだけ傷つけずに展示空間を増やす、素晴らしい設計だと思う。
新館の建物には美術品の展示室がいくつかあって、このときは台南の画家の作品の展示を行っていた。
2階の展示室前の廊下の外がテラスになっていて、先ほど中庭で見上げたガジュマルの樹が目の前に。
もちろん、足元には中庭。開放的でオサレな贅沢空間だ。
テラスから旧館側の2階に入ると、そちらの展示室では日本統治時代の台南警察署時代から台南市警察局時代までの建物の歴史についての展示が行われていた。
こちらのイラストは台南市警察局時代の外観。前半のリンクにある2012年当時の姿と同じ。
先ほど見た動画と展示のガイドによると、外壁のこの赤茶色はタイルの壁にペンキが塗られた状態だったそうで、現在の淡いクリーム色のタイルに戻すのに非常に苦労したとのこと。
元の状態に修復してくださった方々、ありがとうございます!
警察局のマーク。
こちらは日本統治時代の建設当初の棟札。
こんなのも残ってたのね。すごい。
そして、こちらは古いドア枠。
でもって、この展示室で一番私が萌えたのが、天井部分。
建物の構造が良く分かるように魅せてくださってて、サイコー! 改修工事の設計者の方、分かってらっしゃる!!
古い建物を愛でるものとしては、非常に満足の展示室だった。
2018年12月の段階では、まだ見学できない個所もあったけど、無料でこんなに楽しめて最高だった。
ちなみに、2019年6月に両親と再訪した際には、2階のホールや1階のカフェも楽しめるようになっていて、さらに素晴らしい文化空間に進化していた。
台南市立美術館1館、古跡好きならぜひ足を運んでほしいスポットだ。
2018年12月1泊2日台南・高雄ひとり旅3DAY1-3につづく~
台南市立美術館1館
住所:台南市中西區南門路 37 號
時間:10:00~18:00、土曜日は21:00まで
料金:200元
ここまでの移動ルート
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