和平島を後にして、基隆港海洋広場へ向かうがぁこさん。
2号線を戻る途中に、ちょうど4月17日から一般公開が始まった「基隆要塞司令官邸」があるので、ついでに見学していきたいと思う。
正濱漁港で改めて自転車の写真を撮影して、2号線に戻り南下していくと、沿道にはお目当ての司令官邸のほかにも、いくつも素敵な建物があるのに気がついた。(行きは自転車こぐのに必死で全然余裕がなかったのだ。汗)
まずはこちら。
正濱漁港が終わるあたりで、ガイドツアーの一行らしき人々がカメラを構えていた建物。
建物の角が柔らかな曲線を描いていて、パステル系の茶色のタイルがお洒落。
台南の美術館とか、台北の警察署みたいな、官公庁系の立派なこの建物は、「基隆正濱舊漁會大樓」といって、元は漁協のビルだったらしい。
ちょうど修復工事中だったので、きっとそのうち文化施設とかになって一般公開されるんだろうな。これはまた、公開になったら来なければ。
お次は、2号線をさらに南下した「市長官邸」。
こじんまりした可愛らしい日本家屋で、看板によると元は1932年建設の日本人の会社の社宅で、戦後に市長官邸に流用されたという。
中を見学したかったけど、コロナで予約制になってるとかで入れず、外から見学のみ。
そして、トリが「基隆要塞司令官邸」。
とか言って、本当は要塞司令官邸のはす向かいにも「基隆要塞司令部校官眷舎」という宿舎もあったのだけど、何か作業中で見学できなかったのよ。残念。
もとい、「基隆要塞司令官邸」のほうね。こちらも、先ほどの市長官邸と同じく、元は1931年に建てられた日本家屋で、日本人の社長さんの邸宅だったという。
文化部の公式サイトで修復前の写真が公開されているのを見ると、結構すごいボロボロの廃屋だった様子。現在は、元の構造を保ちながら綺麗に修復されている。
建物は道路から一段上がった土地にあり、階段を上ったところが玄関だ。
玄関の右手には小ぶりな庭園。庭の中央にモザイクタイルで舗装された小さな池があって、水は張ってなかったけど、なんか可愛かった。
昔ここに住んでた人たちは、庭に面した縁側に座って海を眺めたりしたんだろうなあ。優雅だわ。
建物内もきちんと修復されていて、日本にいるみたい。
畳の部屋って落ち着くなあ。
板張りの廊下とか、障子とか、料亭か旅館の風情。
ガラス戸越しに緑が見える様子とか、ちょっと父方の祖父母の家を思い出したわ。
いいなあ。
一部、畳をはがしてガラス張りにしてあるところからは、建物の基礎構造を見ることができるようになってて、これも興味深かった。
修復のレベルが高くて、ちゃんとしてるのがとても良かった。
そのうち、先ほど沿道で見てきた建物やお向かいの宿舎跡と合わせて、このあたり一帯が新しい歴史観光スポットになるんだろうな。
年末か来年あたり来たら、全部工事が終わってたりしないかな。工事中の史蹟が一般公開になったら、また遊びに来ようっと♪
2021年4月基隆港全域サイクリング!⑦につづく~
基隆正濱舊漁會大樓
住所:基隆市中正區中正路389號號
※修復工事中
基隆市定古蹟市長官邸
住所:基隆市中正區中正路261號
時間:09:00~17:00、月曜休館
※コロナのため予約制
基隆要塞司令官邸
住所:基隆市中正區中正路230號
時間:土日09:00~17:00、平日は団体予約のみ
※夜18:00から22:00までライトアップ
和平島公園から基隆要塞司令官邸までのルート約3.7km ↓
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