2021年3月宜蘭頭城から冬山サイクリング・濱海自転車道往復走破の旅⑦壯圍沙丘ビジターセンター。モダン建築とアートと絶品シナモンロール♪

壯圍沙丘ビジターセンターの敷地には屋外にアート作品が並んでいた。

進行方向の小さな丘の上にエスニックながらのカラフルな布を並べた旗みたいなのが立ってて、それがとても目立っていた。

近づくと、通路の右手にもキラキラの暖簾みたいなのを吊り下げた東屋みたいなのがあったり、さらに奥にもアート作品が並んでいた。

午前中にブランコの場所を教えてくれた地図がここにもあった。ブランコの路地からビジターセンターまでアートを鑑賞しながら散策できるのね。逆もまた然りで、先にビジターセンターで休憩してから自転車でアート見ながらブランコに行ってもいいんだね。

「壯圍沙丘生活節」とイベント名的なものがあったのでGoogle先生にお伺いすると、ここのアートは毎年冬に開催されてるアートイベントの作品を、会期後も展示しているものらしい。ということは、今年もまた冬に違う作品になるのかな。面白そう。

外のアート作品をいくつか見た後、自転車を停めて壯圍沙丘ビジターセンター内へ。

ちゃんとした外観の写真を撮り忘れてたけど、ビジターセンターの建物は有名建築家の設計らしく、えらいお洒落でモダンな造りだった。

外観はこんもり平らな曲線のある蒲鉾みたいな形で、子供の絵本に出てきそうな、山の地面の中に家を作った、という雰囲気。

ビジターセンターの中は、コンクリート打ち放しのカッコいい現代風。カウンターにはきちんと自転車道周辺の観光マップとか、宜蘭のパンフレットとか、いろいろ資料も揃っていた。

カウンターの奥は展示スペースということで覗いてみると、いくつか部屋があって、部屋の壁面に赤い僧衣を纏ったお坊さんと思われる男性がゆっくり歩く映像が上映されていた。

パンフレットによると、「行者」というタイトルのアート映像作品だという。「行者はどこから来て、どこへ向かうのか」、みたいな説明が書いてあったけど、映像を見ていても話の内容は良く分からない。見た人が感じた何かがアートなのかな。

室内に砂が敷かれているところもあって、室内なのに外を歩いているみたいな不思議な感じがしたり。なぜか空中に椅子が置いてあったり。

空間設計も不思議で、映像と合わせて展示スペース全体がひとつのアートなんだなと感じた。

ビジターセンターの屋上部分にも上がれるようだったので入口を探すも、建物内からは上がれない様子。いったん外に出てぐるりと建物の周りを歩いてみると階段も何もなく、普通に外の草地から丘の上に続いてます、という風な細い道で屋上に上がれるようになっていた。

屋上に上がると、黄色くペイントされた建物と柵と草地の組み合わせが農場みたいで可愛い空間が広がっていた。

ビジターセンターの屋上なので面積はそう広くなく、通路も短いので思ったよりさっくり見学完了。

でもここからはビジターセンターの敷地全体が見渡せて、それがとてもよかった。

南側を眺めれば、さっき見た屋外アートが並んでいる。こうやって見ると、結構離れてるのね。左側のこんもり樹が茂ってるあたりが自転車道のある堤防だ。

北側を見ると、湖なのか小川なのか、水辺の風景。流木とかも置いてあったりして、散策や写真撮影も楽しそう。とはいえ、朝からずっと自転車をこいできて、もうだいぶ身体もしんどいことになってるので散策はせず、ビジターセンターに戻ってしばし休憩。

ここはマジで、濱海自転車道沿道で一番きちんと休憩できるスポットだった。お手洗いも綺麗でペーパーも完備。ボケーっと座れるベンチもある。

さらにカフェスペースもあって、軽い食事ができるようになっていた。宜蘭の特産品の販売もあったけど、カフェのメインの商品はパンだったので、ベーカリーカフェといったところ。

パンの香りがすごくよくて、見るからに美味しそうなパンが並んでたのでガン見してると、1個60元のパンを2個買ったら100元にオマケするといわれて、肉桂捲(シナモンロール)とブドウパン購入。これは帰宅後に食べて、どっちもすごく美味しかったんだけど、なかでもシナモンロールが絶品だった。

まず大きさがでかい。そしてパン生地も甘すぎず、柔らかすぎず、もちふわ。表面に掛けられたほんのり洋酒の香るシナモンシュガー、さらにカリッカリの胡桃! 絶品っす……!

なんで2個ともシナモンロールにしかなったんだ自分!?

っていうか、このパン買うためにまたサイクリングに行ってもいいレベル。宜蘭の田舎にこんな美味しいパン屋さんがあるなんて、本当に驚いた。誇張抜きで、この10年の間に台湾で食べたシナモンロールで一番美味しかった。超最高!

秋になって涼しくなったらまたパン買いににサイクリングに行きたいわ。冬にアート作品が新しくなってからでもいいか。

とにかく絶対、壯圍沙丘ビジターセンターにまた来るぞ!

パン屋さん、ずっとずっと頑張ってください! シナモンロール、待っててね!!



2021年3月宜蘭頭城から冬山サイクリング・濱海自転車道往復走破の旅⑧につづく~



壯圍沙丘旅遊服務園區(ビジターセンター)

住所:宜蘭縣壯圍鄉壯濱路二段196巷18號

時間:09:00~17:00

Pain de KAI 可為烘焙(ビジターセンター内のベーカリーカフェ)

2021年3月は火曜が定休だったけど、ちょくちょく変わっている様子なので、休業日は公式FBで確認しよう。台北に支店がある様だが、パンのサイズ、価格、味付けなどが一部違うらしい。がぁこさんは台北店未訪問。

台湾いとしこいし

台湾が好き。 やって来た来た、いとしくて、こいしい、台湾。 勉強して、食べて、遊んで、旅して。勢いだけで、突っ走る元OL留学生、今日も台湾をゆく。 2017年台湾の大学の修士課程卒業、台湾で社会復帰。 instagram@taiwanitoshikoishi