早目の夕食後、大雨の中、レインコートを着込みバイクで18時ごろ駅前のホテルに帰還したがぁこさん。しっかりした生地のレインコートのおかげで体はそんなに濡れなかったので助かった。
ホテル1階のガレージはとても広くて、適当に停めてよさそうだったので次の日に出かけやすいように壁際の外に近い場所にバイクを停める。
「大雨で大変だったでしょ」と、出てきたホテルの方がレインコートはシーツなどを干している1階の物干し場に干してくださった。愛想が良くて親切なスタッフで好感度大。レインコートも、きっと明日には乾いているだろう。
改めてフロントで預けていた荷物と今日泊まる部屋の鍵を受け取ってエレベーターで6階へ。外から見たら良く分からなかったけど、建て増し&建て増しの建物みたいで、エレベーターから渡り廊下みたいなのを通った先が私が宿泊する部屋だった。
部屋に入って、パッと見た感じは割と普通の部屋。屏東のボロホテルと大差ないけど、ここのが広いし、駅目の前で1泊550元ってなかなかいい買い物したかも。
と、思ったのだが。
何の気なしにベッドに腰を下ろして驚愕に固まってしまった。
な、なに……なんか、枕がずず黒い……!?
なんじゃこらぁぁああっっっ!?
ガバッと立ち上がり、一歩下がる。
なにこれ、シーツも枕カバーも上掛けも絶対何日も洗ってないよね!?
私がチェックインする前に、部屋の掃除してないんじゃないの!?
っていうか、直前まで何日も誰かがここにいたんじゃないの!?
恐ろしくなって改めて部屋を見回す。
鏡台の半分水が入ったコップは何なの……まさか、誰かの飲みかけ!?
と思えば、視界の端にでかいGが走るのが見えて冷や汗。追跡と格闘の末、死ぬ気で処理してトイレに流す。
取りあえず、チェックインしてしまったし、外は大雨だし、今から他の宿探しに行くのも難しい。すごく嫌だけど、最低でもベッドは何とかしなくては。
触りたくもないけど、ずず黒い枕を指先でつまんで1階のフロントに報告しに行くと、オーナーのおじさんは「部屋は掃除してますけどねえ」と悪気の無い笑顔で宣うので、「これ見てください、黒いですよね? それに、汗臭いですよね? 確認してください」と枕をおじさんに渡すと、「じゃあ取り換えましょうね」と、これまた悪気の無い様子のお返事。
新しい枕カバーを持ってついてきたおじさんに、Gがいたことや飲みかけの水があることを伝えると、「ああ、あの水はタバコの火を消すためので、飲み掛けじゃないですよ、捨てちゃったんですか」と、また恐ろしいことをいう。
ちょっと待て、台湾には、ホテルは、というか公共の場所は室内全面禁煙っていう法律あるよね!? やっぱ田舎の場末のホテルは、こういうとこゆるいんだな……と、聞いた瞬間また私のこめかみがヒクヒクした。
結局、この日は枕だけ交換してくれたけど、ここに明日の晩も泊るのかと思うとものすごく憂鬱だった。ベッドのファブリックを全部取り換えてくれたのは翌日だったのも不満だった。(ただ、取り換えてくれた後のものは洗濯洗剤のいい香りがして、パリッとしてたから、とてもホッとはした)
今まで台湾で、「ヤバい」と思うホテルにいくつも泊って来たけど、私のバックパッカー旅の歴史で、今日のホテルが「ヤバいホテルワースト1」かも。
だけど、一晩550元、駅目の前、部屋も広く、お湯もしっかり出るし、ご主人や従業員の皆さんも人は良いのは確か。ただ管理が行き届いてなかっただけだと思われる。今後、改善されてるといいなあ。まあ、私は二度と泊まらないと思うけれども。
(※以上、すべて実際に体験した事実だが、直接名指しするとホテルの営業妨害になるかもしれないので、ホテル名は伏せさせていただきたい。)
【この日の夜のおまけ】
靴下にボディソープつけて浴槽をくまなく洗ってからお湯をためてお風呂に入って、入浴後に着替えて微妙な気分で雨の音を聞いていると、大学でお世話になって、卒業後もよくしていただいている先生からスマホに電話がかかってきた。
先生「がぁこ、今どこにいるの?」
私 「台南で旅行中です」
先生「え! 私と学科の事務室の秘書のMさんも、今台南にいるのよ!
今から私たちのホテルに遊びに来ない!?
4人部屋だから、そのまま泊まってもいいわよ!」
私 「えええ! 行きたいですけど、私いま、嘉義よりの新営にいて。
ホテルにチェックインしちゃいました……」
先生「あらあ、残念だわ! がぁこはいつまで台南にいるの?」
私 「あと3日です。明日はまた新営に泊まって、明後日は台南駅前に移動します。」
先生「私たちは明日台北に帰るのよ。
ほら、台南にUターンした秘書のYさん、彼女に会いに来たのよね。
Yさんも、今日ホテルに来てるのよ。
ねえ、がぁこ明日時間ある? 私たちとお昼一緒にどう?」
私 「よろこんで! 少し遠いですが、電車で伺います!」
先生「じゃあ、11時半にホテルに来てね!
Yさんが車で駅まで迎えに行って、ホテルに連れてきてくれるから」
私 「わかりました。どちらのホテルですか?」
先生「台南晶英酒店(シルクスプレイス台南)よ」
ごーーん!……高級5つ星ホテルじゃないすか……!!
先生、なんで昨日、せめて今日の朝電話してくれなかったんですか……!!
もっと早く分かってたら、こんな場末のホテルじゃなくて先生と秘書のお姉さま方と5つ星ホテルに先生持ちで泊まれたかもしれなかったなんて……天国と地獄過ぎる……!!(号泣)
先生のおかげで、今いるホテルの滞在が、さらに哀しいものになった、がぁこさんであった。(ちゃんちゃん)
2018年6月台南バイク&バス旅3泊4日。12DAY2-1につづく~
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