時々、無性にピザが食べたくなることがある。
しかし、がぁこは個人的に、台北で美味いピザの店を探すのは難しいと思っている。特に、イタリアのナポリピザの美味しいのを探すのは、一苦労だと認識している。
アメリカンスタイルなら、ピザハットに行けば、日本で食べるのとほとんど同じものを食べることができるが、イタリアンのは本当に難しい(と思っている)。
台北でピザを食べようと思うと、10インチほどのものが200元~400元ほどする。日本円で600円~1200円くらいだから安いじゃん、と思われるかもしれないが、普段の昼食代が60元~80元くらいなので、単品で200元越えなどになると、貧乏学生としては気軽に新しい店を開拓して食べてみようかな、という博打はしにくい。
でも、やっぱりアメリカンでもいいから、どうしてもピザが食べたいときは、味が解っているピザハットに行くことにしている。けれども突然、モチモチで、さっぱりしてるナポリピザも食べたいんだ!! という気持ちになることがあり、勢いで新しい店に行ってみて、結果撃沈する…ということに、ときどきなっているのだった。
先日も、寮の近所にできたナポリピザを出す店が、写真で見た感じがとても美味しそうだったので食事をしたところ、見掛け倒しで全然イケてないピザを出され、店員にもほぼ放置されていたにもかかわらず、サービス料を10%も取られ、怒り心頭…ということがあった。
トマトソースが塗ってあるのかないのかというくらいうっすら、味付けも何かが違う、なんとなく台湾風。ピザ生地も見た目はちゃんとしてるのだが、これも味に違和感。ちゃんと焼けてない? 粉の材料が違うのか? 悲しくなるくらい、「無駄遣いしちゃった」感で一杯だった。
この怒りの体験のおかげで、今月はどうしても、「絶対美味しい、間違いのないピザが食べたい!!!!」と強く思うこととなり、ここ最近、どこがいいか、ずっと考えていた。
前置きが長くなったが、そんな時に思い出したのが、先日初めて赤嶺街でケーキを買った帰り道に見かけた「Solo Pizza Napoletana 台北店」。
世界チャンピオンに輝いた職人さんがいる日本のお店が2015年に台北に進出してきたらしい。ここだったら、絶対、日本で食べてたような、本当に美味しいナポリピザが食べられるに違いない。
そんなわけで、近くに用事があった時に、早目に出かけて赤嶺街で昼食をとることにした。店は公園の目の前。12時半ごろに到着したが、店内には空席があった。
カウンターでベーシックなマルゲリータを注文し、その場で支払。番号札を受け取って、開いている席に腰を下ろし、番号が呼ばれるのを待つ。
食器や調味料はセルフサービスになっており、食事が終わったら、使い捨てのプラの食器と紙皿を自分で片付けるようになっていた。(余談だが、この備え付けのオリーブオイルがとても美味しくて、ピザの耳にたっぷりつけて食べると、とても幸せだった)
すぐ隣で、職人さんがピザを作っていた。制服に日本の国旗がついているところを見ると、この方は日本人の職人さんなんだろうか。なかなかのイケメンさんである。
窯も本格的な薪をくべるピザ窯だった。素敵。
窯のすぐそばに座ったので、職人さんの流れるようなピザを焼く作業が間近で見られてとても興味深かった。もし私があんな長い棒というか杓文字というか、名前が解らないがアレでピザを窯に入れて、くるっと回して…とか、絶対できないと思う。かっこいい~。
窯に入れられた私のマルゲリータちゃんは、ものの数分であっという間に焼き上がってカウンターに送られた。レジのお兄さんに呼ばれて、さっそくカウンターでピザを受け取り、席に運んできた。
もう、見た目だけで美味しいってわかりますから!
もう、窯で焼いた香ばしい香りだけで、すでに美味しいですから!!
けちって牛乳のモッツァレラ使った普通版のマルゲリータにしたけど、本当に、十分以上に美味しかった。ピザ生地のモチモチ具合、味、トマトソースの味わい、モッツァレラチーズのさっぱりとしながらコクのある味わい、そしてちゃんと台湾バジルじゃなくていつものバジルの葉っぱ。
本当に、本当に、こんなちゃんとしたナポリピザ食べたの、超久しぶり…うれしいわ…(涙)
Solo Pizza Napoletana 台北店。
台北に来てくれてありがとう! 美味しいピザを、ありがとう!!
たぶんこれから、時々通うことになりそう。
Solo Pizza Napoletana 台北店
住所:台北市赤峰街8巷4號
電話:02- 2550- 6236
営業時間:11:30〜14:00、18:00〜21:00
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