三老村。先生おススメの水餃子の店だけど、豬腳が最高美味!!

先日、某クラスの先生が、息抜きを兼ねて学生を先生おススメの水餃子の店に連れて行ってくれた。

台北市の南部、動物園近くの木柵という処に住んでいるこの先生が、「木柵で水餃子っつったら、ここしらなきゃモグリだ!」というほど、ほれ込んでいる店は、MRT木柵駅から少し離れたところにある。先生曰く「老板(店主)の気分で急に休んだりする」店ながら、開いている日はひっきりなしにお客がくる繁盛店だそう。

店の外見は、どこにでもありそうな食堂で、うっかりしたら通り過ぎてしまいそうな目立たない店。しかし、近寄ってみると、通りに面したガラスのショーウィンドウの中に並ぶ小吃がとても魅力的だ。

我々総勢10人ほどで、小さな店の半分以上の席が埋まってしまった。

メニューは、どれも安い。先生が人数を見て、適当に水餃子や麺を注文していく。

私としては、表の冷蔵ショーケースの中のおかずが気になってしょうがない。

「先生~、あっちの小吃も取ってきていいんですか~?」

「おお、いいぞ、好きなのとって来い!」

「先生ありがとうございますっ!!!!」

という訳で、ショーケースに突撃。


まずは、たぶん鶏肉とキュウリの和え物的な一皿。実食の感想は、ちょっと酢の酸味とニンニクが効いているたれで、さっぱりサラダの様にいただけるおかず。学生にも人気だった。

二つ目は、腸詰めのような、ソーセージのような一皿。表面は醤油系の上品な煮凝りのようになっており、味わいは、コンビーフに似ていた。葱と一緒に食べると、アクセントになってとても美味しかった。

三つめは、ホルモンの煮もの。こちらも、中華系の醤油煮込み。これは見た目からか、箸をつけない学生もいたが、私的には好きな味だった。食感もいい。

そして、四つ目は、一番気になっていた豬腳(豚足)。

こちらも、先ほどの腸詰めのように、表面が煮凝りの様になっている冷製仕立て。よくある豚足屋の熱々トロトロの豚足とは異なり、ハムのような食感がある。

一口目から、あまりに美味しくて驚愕。

なにこれ、こんな店(←失礼)にこんな美味しいものがあるなんて…!

とにかくとても上品で、変な臭みもなく、豚肉の旨味が煮凝りのたれの味と相まって、非常に美味。香草好きとしては、付け合わせの香草を一緒に食べると、さらに幸せ度アップ・

余りにも好きな味だったので、こっそり人より多く食べてしまった。超おススメの一品である。


全部並ぶとこんな感じ。

一人じゃこんな色々試せない。大人数って、すばらしい!!

箸休めに取って来た、キムチや大根の漬物(日本の柚子大根そっくり!)も美味だった。

その他のメニュー。

水餃子は、豚肉と魚肉の二種類。二種類合計でたぶん80個か、それ以上は頼んでいた。この写真の物は多分魚肉水餃子。淡白な、あっさりした水餃子だったが、学生には、豚と魚では圧倒的に豚が人気だった。私も、どちらかだけ食べろと言われたら、たぶん豚の方を注文する。

皮は分厚くはなく、程よい厚さのプルプル系。大きさも結構あり、普通に女子がランチで利用するなら10個食べたらもうお腹一杯になるかもしれない。私は、全体的にあっさりした味付けだったのもあり、気が付いたらたぶん15個以上とか、結構一杯食べてしまっていた。

たれは、酢醤油を自分で調合するか、店が用意している唐辛子が入った醤油や唐辛子漬けを使ってもいい。私は、この唐辛子漬けが非常に気にいってしまった。激辛ではないが、すっとした辛さで、ラー油じゃないので油っこくなく、酢醤油に合わせると、水餃子がさっぱりするするいただけるのだ。

麺とスープは、私個人的には、まあまあ。ちょっと味が薄いかもしれない。印象が薄かったせいか、どれが何麺で何スープか覚えてないほどである。(こらこら)

「こんなにいっぱい、食べきれるかな~」

と言っていた一同だったが、30分ほどですべて完食。

しかも、先生がお会計してくださって、一同感謝感激。

漏れ聞こえてきた会計の会話から、本日の合計金額は1500元にいくか、くらいのところだったようす。なんて太っ腹なんですか、先生、どうもありがとうございます!!

自腹で支払っていないため、メニューに値段表示がなかった小吃系がいったいいくらだったのかわからないままであるが、とにかくここの店のおすすめは、豚肉の水餃子と、豚足!! もう特に、豚足が最高。水餃子のおすすめの店で豚足最高とか、違うかもしれないが、豚足だけ買いにまた来たいくらい、私的にはドンピシャはまった美味しさだった。

(※後日、ネットで検索したところ、煮込み料理の名前は、五香醬肉というそうで、腸詰めっぽいものはやはり牛肉、豚足は130元、キムチ45元、鶏肉は山東燒雞という料理で小皿で100元だった)


少し不便な場所にあって、何時突然休みになってるかわからない店だが、また食べに行ってみたいと思う。


三老村

住所:台北市文山區木柵路三段5號

電話: 02-8661-7681

交通:MRT木柵駅から660、660、647などのバスで7分ほど、バス停「木柵」下車すぐ。

台湾いとしこいし

台湾が好き。 やって来た来た、いとしくて、こいしい、台湾。 勉強して、食べて、遊んで、旅して。勢いだけで、突っ走る元OL留学生、今日も台湾をゆく。 2017年台湾の大学の修士課程卒業、台湾で社会復帰。 instagram@taiwanitoshikoishi