九族文化村は、台湾原住民族の文化の保存を目的に1980年代に開設された文化施設で、1990年代からはアミューズメント施設も導入され、現在のようなテーマパークになったそうだ。
園名の「九族」というのは、開設当時に政府が認定していた台湾原住民族が9部族だったことに由来する。
2020年現在では、政府認定の部族は16部族に増加しているが、園名は開設当時のままとなっている。
日月潭湖畔の山の斜面に沿って、台湾原住民族の集落を再現したエリア、遊園地エリア、ヨーロッパ風の庭園エリアが設けられていて、台湾原住民族のダンスや儀式の再現ショーなども行われている。
(上記の地図は九族文化村HPからお借りしました)
マップを見ただけでも、非常に広くて高低差もかなりありそうなのがわかる。
効率よく回るためには、ここから正門方向へ下っていくのがよさそうだ。
ロープウェイ乗り場のすぐ下は、園内最上部の集落再現エリアだった。
少し下ると劇場があり、ちょうどショーが始まったので見学した。
青年が竿を使って川を渡る儀式(?)や、ダンスなどがあり、なかなか見ごたえあり。
ショーの後、また集落エリアを歩いていると、民族衣装を着た人形による、部族の頭目(一番偉い人、部族によっては王様だったり、市長さんみたいな役割だったりするみたい)の娘さんの嫁入り前の挨拶の再現や、生活の場面の再現などがあってとても興味深かった。
博物館で見るのと違って、各部族が暮らす場所の物と同じように建てられた建物の中で見学するのはリアリティがある。部族ごとに建物の様子が少し違うのもおもしろかった。
そのうち、土産物コーナーに到着したところ、ちかくに台湾原住民族の衣装体験コーナーを発見。
ちょいと覗いてみるといろいろな衣装がおいてあって、お店のお姉さんも可愛くてきれい。
価格と時間は忘れたけど、気軽にトライできる価格だったので、自撮り大好きな私とCちゃんはさっそくトライしてみることに。
二人で頭目のお嬢さんに変身し、近くの建物前や桜の木の下で自撮り開始。
いやもう、桜咲いててよかった! 建物もリアルでいい! すっごい楽しい♪
確か制限時間は20分か30分くらいだったと思うが、ほかの観光客は私たちを横目でみて興味深そうにしていても、誰もお店に入っていかず、正直ガラガラだったので、時間が過ぎても何も言われず。
結局、我々は1時間ほど民族衣装で自撮りを満喫したのだった。
私たちがお店に戻ると、違うお客さんが入って来たので、きっとたぶん、お店的には客寄せパンダとして放流してくれていたのだと思われる。
最後はお店のお姉さんと一緒に記念撮影をしてフィニッシュ。
とにかく、すごく素敵な記念写真がたくさん撮れて、ものすごく楽しかった。
このサービスがまだやってるようなら、これから行く人はぜひトライしてほしい。
民族衣装体験を楽しんだ後、また山を下ると、今度はアミューズメントエリアだったので、とりあえず、色々乗り物に乗ってみたりした。
中でも一番、私とCちゃんが興奮したのがメリーゴーランドだ。
室内にポツンとあって、まわりに誰もいなくて二人で貸し切り状態。
何度も何度も乗って、二人で記念写真を撮りまくった。どんだけ自撮り好きなのオマエらっていう感じだったけど、他のお客さんがいないからオッケーさ!!
そのうち、だいぶ暗くなってきたので、「やっぱり早目に民宿戻る?」と、園内のロープウェイで、もう一度山上のロープウェイ乗り場に戻ると、湖に降りるロープウェイはすでに運転終了していた。
なんてこった。閉園時間が延長だからこちらも延長かと思ったがそうではなかった様子。
仕方ないのでさっき乗ってきた正門方面に下るロープウェイでまた地上に逆戻り。
ヨーロッパ風の庭園を見学したり、桜を見たりしていると、正門ちかくの文化広場で夜のショーが始まるとの案内があり、せっかくなのでこちらも見学。
夜はダンスメインで、劇場ではなく広場で、演者との距離がすごく近くて、また違う迫力があった。
照明やスモークも使ってて、ちょっと現代的なショーになっていた。
ショーが終了すると、もう19時になっていたので、いい加減宿に帰らないと。
私たちは正門に向かい、バスを探すも見当たらず、頼みの綱のタクシーも待機している様子がなく、ちょっと心配になった。
スタッフも見かけなかったので、通りがかりのご夫婦に「バスかタクシーの乗り場がどこかご存知ありませんか」とお訪ねしたところ、「バスは便数すごく少なくて、タクシーは呼んでもらわないと来ないよ」とのお答え。
ゴーン……。
しかし捨てる神あれば拾う神あり。外国人二人が途方に暮れているのを哀れに思ってくださり、ご親切にも水社埠頭までお二人の自家用車で送っていただけることになった。
なんというご親切……! もう神様にあった気持ちで、お二人には感謝しかなかった。
そんなこんなで、水社埠頭の商店街に着くと19時半ごろになっていた。
お腹もだいぶ空いていたので、民宿の近くの食堂に入って野菜多めの食事をとり、この日は早めに休んだ二人だった。
明日は、どんな出会いがあるのかな。
2017年2月‐院後輩と2泊3日南投&雲林探検。6-DAY2-1へつづく~
九族文化村から水社埠頭エリアへの帰り道
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