休日特別公開エリアを見学し終わって、階段で一階の常設展示エリアへ。
ここからは、平日の一般公開と同じコースになる。
2020年8月現在開催中の常設展は、「府 POWER TO THE PEOPLE ――世界的台灣,人民的總統府!」。
6月に始まったばかりの展示だそうで、ポスターロゴは「台湾」と「世界」の文字を組み合わせてデザインしてあった。
展示スペースは12か所に分かれていて、一番最初の「1構造―変遷」では、建物本体の歴史と外観の移り変わりをプロジェクターの映像と壁に掲示した資料で紹介していた。
続く「1構造―組み立て」のコーナーでは、総統府の建物の構造や、使われている建設技術屋資材などについて、資料や設計図、模型を使って説明していた。
建物を受けから見ると「日」の字になってるとか、中央の塔は建設当時から立ってるとか、当のエレベーターの構造についてとか、一つ一つ資料を見ているととても興味深かった。
資料がわかりにくいところも、イヤホンガイドの日本語の説明がとても詳細なので、非常に分かりやすい。
そうそう蛇足だが、この日は外気温35度とかなのに、館内には冷房がほとんどなくて困った。この展示室には初めてまとも冷房が効いていて、やっとエアコンの風にあたれて一息つくことができた。椅子もあったし、イヤホンガイドを聞きながら、汗をふきふきしたのだった。熱中症になりそうだったし、季節的には秋以降の参観がベストなのかも。
次の「2日常」というコーナーでは、相当の事務机や重要書類、総統府の職員の仕事などを紹介。事務机は特に人気の撮影スポットになっていた。
私的には、国のハンコのでかさにびっくり。
一階の常設展でのハイライトは、「5出逢い」コーナーだろう。
ここは親子連れのみなさんのすごい行列ができていて、最初に通りかかった時は何かと思ったのだが、説明を聞くと動画の中の蔡総統とゲストとして挨拶と記念撮影を合成して作成するというAR(各超現実)体験コーナーだった。
自分がどうしても写るので写真は撮ってないが、これが並ぶ価値ありのすごく面白いコーナーだった。
緑のスクリーン前の緑の椅子に座って、係の人の合図で椅子の下のボタンを押すと映像が始まるので、まずはひたすら係の人に向かって手を振る。正面の画面の中では、自分が総統に手を振っている体になっている。
係の人の合図で手を振るのをやめ、総統に会釈するふりをして、画面の中の総統と画面の向こうにいる設定のカメラに向かってポーズして記念撮影を行う。
終ったら、スマホのカメラ機能を立ち上げて、正面の画面に映し出されたQRコードをスキャン。繋がったリンク先から、先ほど演じた総統との挨拶動画をダウンロードする流れになっていた。
実際、並ぶまでは別に体験しなくてもいいんじゃないの、とか思っていたのだが、ダウンロードした動画を見るとすごく面白くて、今では「これは絶対体験すべき」と思っている。
超おススメ体験だ。
次の廊下の小さいホールは「6時代」と題して、歴代総統の経歴について紹介していた。
こちらは先日亡くなった李登輝さん。
こちらは現任の蔡英文総統。
展示案内のチラシを見ると、まだ後半がある様子。
次の展示コーナーに行く前に、ちょっと中庭も見てみよう。
總統府。休日特別公開③につづく~
総統府
住所:台北市中正區重慶南路1段122號
平日一般公開:月曜―金曜9:00-12:00(最終入場11:00)
休日特別公開:基本的に月イチで指定日に公開。日時は公式サイトで確認しよう。
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