秀朗橋を渡ると、新北市中和区。
ここから板橋駅までの車窓風景は、ひたすら住宅街。この区間は、沿線の風景を鑑賞するより、線路の風景そのものを愛でるのがおすすめだ。
私が試乗した日も、先頭車両の最前列の窓の前には常に、熱心な鉄の小さいお友達と大きいお友達が張り付いて線路を凝視していた。これは世界共通のようである。
私は彼らのすき間から線路を鑑賞したのだが、運転席が無いから窓も大きく、前が見やすいので十分楽しめた。
まず、住宅や商業施設が密集するエリアを通過するため、防音壁がしっかり設置されていて、トンネルのようになっているのが未来感があって素敵。
そして、基本的に既存の道路の上に幅ギリギリで作った線路なので、道幅が細いところでは軌道を複線にするのが難しくなり、そのために軌道が「二階建て」になる場所もあって、これも見どころだ。下の写真がそうなのだが、お分かりいただけるだろうか。
あと、意外と高低差があって、アトラクションのような雰囲気もあり。
高低差を見た時はブラタモリを想い出して、タモリさんが好きそうだなあと思ってしまった。XXパーミルとか解説が入りそう。ふふ。
板橋駅を過ぎ、新埔民生駅から更に進むと、また河を渡る。桃園の石門水門のほうから繋がってる大漢渓だ。この河はもうちょっと行った下流で、さきほどの新店渓と一緒に淡水河に合流していく。
河を渡る前は板橋区で、河の向こうが新荘区だ。この河の両側にも河岸公園が整備されてて、水辺の風景が綺麗。
遠く遠く、向こうの橋の右側の三越百貨店のビルと、右端の丘のすそに台北101ビルも見える。
大漢渓を越えて、最初の頭前庄駅のお次は、その名も可愛い「幸福駅」。
この車内表示を見てテンション上がる人は、昔からの台湾ドラマファンだろう。
そう、2009年放送の、F4のひとりが主演してたドラマ「下一站, 幸福(日本放送時の題名:秋のコンチェルト)」だ。って言っても、私はこのドラマ見てないんだけど、台湾ですごい人気があったので、今でも覚えている人が多い。
なので、環状線の開通当時、まんまドラマのタイトルの「下一站:幸福」と表示される案内を撮影してSNSに投稿する人がたくさんいたのだった。私も、真似して撮影したという訳。
でもなんかいいよね、「次の駅は、幸福です」って、ほんわかするよ。
幸福駅の次は、現段階での終点、新北産業園区。
ラストスパートで、また線路の作りが面白いところとかあって、見てるとあっという間に終点。
例えばここは、下り坂。結構下ってると思う。しかも、いつの間にか軌道が3つに分かれてる。
ここは向こうからきた2本の軌道がY字から一瞬4本に分かれて、3本に集約されてるところ。軌道だけ見てても、けっこう変化があって楽しいと思う。
終点の新北産業園区駅が見えてきた。
途中下車したりしなければ、大坪林からここまで30分くらい。
私は途中下車もしたので1時間のプチトリップとなったのだった。
そして!!
降りてみて解ったんだけど、この駅もフォトジェニックで、とっても楽しい駅だったのだ!
台北MRT環状線に萌え!その3につづく~
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