MRT南勢角駅から歩いて10分ほどの華新街は、別名緬甸街(ミャンマー街)といい、東南アジアの移民の方々が多く暮らすエリア。通りに面した店の看板には、多くの見慣れないミャンマーの文字が躍り、本格的なミャンマーやタイ、雲南の料理を出すレストランが並ぶ。ここでは、台北に居ながらにして、まるで東南アジアに旅行したような気分を味わうことができる。
二度目の訪問は2015年12月。
2011年11月に初めて一人でブランチに訪れてから、まるまる四年が過ぎていた。
今回は、とあるクラスの同級生や先生と一緒に、社会見学を兼ねた昼食にやってきた。
久しぶりにやって来た華新街は、メインストリートの入り口に看板が設置されてたりと、なんだか以前より観光客を意識した感じに整備されている様子だが、異国情緒満点な雰囲気は変わらず。
とりあえず、事前のネット予習で名前を見たことがあって、客が多くてよさそうな店を選んで入店。総勢10人強だったので、テーブル三つに分かれた我々だけで店の相当な部分を占領する形になった。
外の看板に出ているこの店の名物はインドのナンやミルクティーということだったが、メニューをみると、この店は雲南料理の店らしく、雲南地方の麺が売りの様子。
メニューは60元を超えるものがないというリーズナブルさ。一人ずつ自分のメインになる麺を頼み、ナンはシェアすることになった。
ところで、ずっと印度烤餅ってナンだと思ってたのだが、同じようなもので印度甩餅なるものがメニューにあり、よくわからなくなった。写真にあるのは烤餅らしいので、私のテーブルはそちらを注文。あとは、見たことない名前の麺、粑粑絲というものを頼んだ。
店頭で店主らしき人がナンを作っている。
作り方を見ていると、やっぱりナンというよりは、チャパティなのかな?
どうなんだろう。
もう片方ではお母さんが麺を作っていた。
白くて細い、素麺というか、フォーみたいな麺が、さきほど頼んだ粑粑絲というもののようだ。ピーナッツの粉や、香草(パクチー)が並べてあるところからして、南国な感じ。
待つこと数分、まずは印度烤餅が運ばれてきた。
(改めて見ると、やっぱりチャパティぽいので、以下はチャパティと記す。)
左が香豆泥印度烤餅(豆のチャパティ)、右下が咖哩雞肉印度烤餅(チキンカレー・チャパティ)。
豆は多分、ひよこ豆だとおもうが、豆の煮もの。カレー味ではない。マッシュポテトのようになった豆をバターか何かであえて、オニオンフライがまぶしてある。ほんのり甘みがあり、私は美味しいと思ったが、人によってはちょっとぼんやりした味に感じるかもしれない。
チキンカレーはスパイス系のインドカレー。こちらは見た目通りのイメージの味。サクサクのチャパティとの組み合わせは安定の美味しさなので、初めてで、一人で注文するならカレーの方がいいだろう。
もう一つの調味奶油印度烤餅(調味バターチャパティ)は、甘いバター味。
食事というよりは、おやつといったところ。
チャパティをつまみながらそれぞれの感想を言い合っていると、麺がやって来た。
頼んだのは、雲南雞肉細粑粑絲(雲南式鶏肉細切フォーとでも言うのかな)の、湯(汁あり)と乾(汁なし)。味的にはどちらも似たような味で、東南アジア系の、なんというかタイ料理とかにありそうな味付け。あっさりだが、パクチーや東南アジア系の調味料の組み合わせでエキゾチックな雰囲気。麺は結構弾力があり、米からできているので、味はフォーに似ている。
個人的には、汁なしがとても気に入った。机にある唐辛子油みたいなのをかけて食べても美味しかった。
食べ終わるころには結構満腹になっていた。
この後まだデザートも食べに行かなくてはとか言っているのに、三人でこの量をシェアって、ちょっと多すぎたかもしれない。
食後は以前来たときに面白かった市場にみんなを案内しようとしたのだが、すでに午後二時ごろになっていたせいもあってか、ほとんどの店が閉まっていて残念だった。そんなわけで、メインストリートの雑貨屋などを見て歩いた。
雑貨屋では、エビと唐辛子の調味料が気になって気になって、最期まで買おうかどうか迷ったが、寮では調理ができないので、結局買わなかったが、市場で製造直売している店の前を通りかかった時にものすごいいい匂いがしていたので、きっとうまいに違いないと思っている。
またメインストリートをぶらぶらしていると、今度は何やら揚げ物を売る屋台に遭遇。
お腹は一杯なのだが、食べてみたくなったので、エビのかき揚げのようなものを購入。
あらかたできたものが並んでいて、支払い後にご主人が揚げて仕上げて出してくれる。
見た目は、ほとんどかき揚げ。そのままで食べてみると、特に味があるのかなという揚げ物だったが、渡された酸っぱくて辛いソースをかけて食べると、味がしまって美味かった。
食い意地のせいで、さらに満腹。
デザートは無理ポイ。(ばか)
クラスメイト達はデザートの店を物色している。
でも、私はもう食えないよ…。(ほんとうに、ばか)
みんなが選んだのは、ミルクティーが有名な店。
みんなは、店内でフレンチトーストのようなものをシェアしながらミルクティーを飲んでデザートとしていた。自分が注文していないので、メニュー名は不明だが、同級生によると、結構おいしかったらしい。
食べないくせに店内にいるのも気が引けて、もう一人デザートを食べない同級生とテイクアウトのホットミルクティーを二人で一杯だけ購入し、店の表の通路にある席で休憩した。
味見させてもらったミルクティーは、紅茶の味が濃く、甘いことは甘いが、私でも飲める程度の甘さだった。フレンチトースト的なものの味見ができなかったのが悔やまれる。
ともあれ、今回の華新街(緬甸街)訪問は、台湾人のクラスメイトでも初めて来た人も多かったのだが、みなとても興味深く街を歩いて、変わったものが食べられて満足の行くものになったようだ。推薦した身としては、嬉しい限り。
もしも次回また行くことがあったら、今度はミルクティーの店の隣にあった、庶民的な価格と店構えなのにメニューが本格的らしい香港飲茶の店に突撃してみたいと思っている。
華新街(緬甸街)
住所: 新北市中和區華新街
交通:MRT南勢角駅4番出口から徒歩10分程度
藍天
住所:新北市中和區華新街33號
電話:02-29491790
沅保奶茶店
住所:新北市中和區華新街71號
電話:02-89412778
がぁこ訪問:2015年12月
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