三貂角燈塔は、日本統治時代の1935年に建設されたエレガントな燈台だ。
太平洋に突き出す岬の燈台は、「台湾の眼」とも呼ばれ、重要な指標となっている。
地名の「三貂角」は、スペイン語のSan Diego(サンディエゴ)に由来する。これは、欧米諸国で最初にこの付近を通過したスペイン人が、仮に呼んだものが、現地の人々にも使われるようになり、音を漢字に当てて「三貂」となり、その土地にある岬(中国語で角)であることから、「三貂角」と呼ばれるようになったという。
ここは、台湾北部で唯一内部が公開されており、昔の写真や資料などの展示を見ることができる。
芝生に映える白亜の燈台。
とても美しいが、犬が多く、落とし物もあるので注意したい。
燈台脇の建物には駐在の方なのか、寝泊まりされているようで、そちらでお手洗いを借りることができた。
燈台から出てきて、展望台の方に向かうと、山の斜面にびっしりとお墓が並んでいて驚いた。後で友人に聞くと、台湾のお墓は風水のいいところに建てるので、景色のいいところは風水もいいから、そうなることもあるだろうね、とのことだったが、とにかく驚いた。
海の方に目をやると、こちらは雄大な景色。
遠くに霞んで見える山のような島は宜蘭県のシンボル亀山島。名前の通り、亀が海に浮かんでいるように見えるからこの名がついたという。
とても大きく近くに見えて、ほぼ宜蘭まできたのかと、感慨深かった。
駐車場の横の広場には、何やら場所にそぐわない地中海風のオブジェ。
ハートなどがあしらわれているところを見ると、結婚写真撮影に使うようだ。
時計を見ると、まだ昼過ぎ。
近所の、もう一つ言ってみたかったところに行けそうだ。
次の目標を地図で確認。やはり、歩いていけそうだ。
そんなわけで、元来た道を、またてくてくと降りて行き、最初の出発地点に戻ったのだった。
(後編:おまけに続く)
三貂角燈塔
住所:新北市貢寮區福連里馬崗街38號
開放時間:09:00から16:00 月曜、祝日の翌日休み
交通:国光客運台北バスターミナルから羅東行1811または南方澳行1812で馬崗駅下車
地図:https://goo.gl/maps/Cod1E8B6pN52
がぁこ訪問:2011年12月
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