2011年も、12月ごろになると、ますますクラスメイトとの距離が縮まっていき、週末に一緒に遊びに誘ってくれる子たちもできた。
ある週末、三峡の老街の近所から通学しているというクラスメイトが老街を案内してくれるというので、何人かで遊びに行くことになった。私も三峡に行ったことがなかったので、喜んで参加した。
友人のお父さんに送ってもらって、初めて三峡老街の通りに立った感想。
「映画のセットみたい! レトロで素敵!!」
観光用に新しく直したところもあるようだが、昔ながらの建築の感じがよく残っていて、お店の看板も、通りにケバケバしい色合いのものが乱立しているようなこともなく、落ち着いた雰囲気にまとめられており、統一感がある。
昔の豪商の勢いが伝わるような、細工に趣向を凝らした屋号や、建築の壮麗さに引き込まれる。昔は色も鮮やかで、さぞかし立派だったことだろう。
さて、到着したのは昼前だったので、少しお腹がすいてきた。
クラスメイトたちに、「三峡老街に来たら、これを食べないと!」と、「豬血糕(ずーしえがお)」の店に連れていかれた。三峡老街の有名小吃店だという。
到着すると店の前には行列ができており、なるほど、人気のほどがうかがえた。
豬血糕というのは、豚の血ともち米を蒸して固めたもの。そのままだと真っ黒な塊に米粒が透けて見える、なんだか恐ろしげな外観をしているが、よく鍋やおでんの具として見かけるポピュラーな食べ物だ。
私も鍋の具として食べたことがあり、食べてみるともちもちしていて、特に何か変なにおいがするでもなく、かといって特に印象もない食べ物だった。ここで売っていたのは、黄な粉と香菜(パクチー)がまぶしてある、手軽なおやつ。結構ずっしり重い。
食べてみると、塗ってあるたれと黄な粉とパクチーが思った以上にマッチしており、美味い。一個も一人で多いかと思っていたが、あっという間に食べきってしまった。1本20元、値段もお手ごろ。パクチーが嫌いな向きには厳しいかもしれないが、見た目に惑わされず、一度トライしてみてほしい。
そのほか、忘れてはならない三峡老街の名物といえば、「牛角(にゅうじゃお)」がある。牛の角の形に似ている三角の形をしたパンのようなものなので、クロワッサンかなと思ったのだが、食べてみると、硬めの生地に塩っぽい味わい。台湾風プレッツェルといったところか。
町の名物らしく、プレーンな塩味のものからチョコレートなど、店によっていろいろな味があり、牛角をコーンに見立てたソフトクリームを売る店などもあり、歩きながら店の味比べをしてみるのも面白いかもしれない。
老街の入り口付近の階段を上ると、老街全体を上から俯瞰できる場所もあり、また違った角度から昔の街並みを堪能することができる。
レトロな食堂や土産物屋、藍染めショップなど、ぶらぶらするが楽しい店もたくさんあり、クラスメイト達と写真を撮ったりしながら、楽しく午後まで遊ぶことができた。
また時間を作って、今度は平日に遊びに行きたいと思っている。
三峡老街
交通:MRT新埔駅から910バス、MRT板橋駅から藍19バス
MRT永寧駅から916バスまたは藍43バス
地図:https://goo.gl/maps/DEaSnG4jWYx
がぁこ訪問日:2011年12月
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