さて、この「深澳レールバイク」は、もともと日本統治時代の鉱業用の軽便鉄道「深澳線」だった路線。
金や銅の採掘で有名な水湳洞、金瓜石の足元の海岸のあたりにあった「瑞芳街」から、海岸沿いに基隆の「濱町」、現在の和平島手前の八尺門までをつないでいたそうだ。
ネット上で日本統治時代の軽便鉄道の線路が記載されている古地図を見ると、そのころの軽便鉄道というのは、旅客運転も行っており、ほかの路線ともつながる大変重要な交通手段だったというのがよくわかる。(古地図は転載可か不明のため、興味のある皆様は自力で検索してくださいませ~)
戦後、1960年代にいったん廃線になったあと、台湾鉄道が八斗子から瑞芳に線路を敷いて、瑞芳-深澳(のちに水湳洞まで延線)間で貨物・旅客運転を続けたが、1989年に旅客営業を終了。
2014年になって観光目的で瑞芳-海科館、2016年に瑞芳-八斗子の旅客運行が再開されたが、その時利用されなかった八斗子ー深澳の区間が、2019年に「深澳レールバイク」として整備された。
これが、いま私が乗車しているレールバイクだ。
八斗子から深澳に向かう場合、進行方向左手が海側になる。
ひとりなので、もちろん左側の座席に座って風景を見ながらレールバイクをこいでいる。
レールバイクは電動アシストではあるが、あくまでもアシストで、自分でこがないと加速しない。
風景を眺めたり、写真を撮ったり、あと前方の車両と近づきすぎた時はブレーキをかけて止まることもできる。
駅周辺はお店があることもあり、線路わきににゃん様がたくさんいらしたが、移動中で写真は上手に撮れなかった。
10分あまりこぎ進めるとトンネルに突入する。トンネルの中はイルミネーションで飾あられていて、ライトも青から紫と色が変化し、とても幻想的。すっごく綺麗!
トンネルを出ると海は見えず、山の中のような緑に囲まれた線路になる。
ここから深澳駅はわりとすぐだった。
深澳駅のホームが見えてきたところで、前の車両とぶつからないように速度を落とす。
ホーム手前には、おそらく石炭か何かを積み込むための施設だったと思われるコンクリートの遺構があり廃墟萌えしたが、近づけないため良く見えなくて残念だった。
ホームのちょっと手前で係員の方が停車の確認をしてくれるので、指示に従って乗客が停車して下車すると、係員の方が車両を180度回転させてホームに並べていく。
深澳駅のホームではじめてじっくり無人の車両を見ることができた。
出発前は急いで乗車したから全体をちゃんと見てなかっのよね。
運転中は前の車両のお尻しか見えなかったけど、こうして正面からみるとちゃんとフグになってる!
八斗子から深澳まで、トータルで片道20分くらい。
電動アシストはあるけど、変な姿勢でペダルを踏むので、地味に体力を使い、結構きつかった。(汗)
ホームを出て、腰をのばして背伸び~~!!
ここからは、ちょっと歩くわよ!!
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