私は普段、あんまり行列に並ぶのは得意ではない。
それでもたまに、強く食べたいものがあったときには、行列に並ぶこともある。
師範大学斜め前の「溫州街蘿蔔絲餅達人」は、いつもすごい行列ができているので有名だ。
看板メニューは、大根の細切りを薄い生地で包んで揚げ焼きした「蘿蔔絲餅」。
あとは蔥油餅、蛋餅(蔥油餅+卵)、豆沙餅(小豆、緑豆)。
台湾に住む前からこの行列は見たことがあったが、今まで並んでみたことはなかった。
そんな私がこの日、行列に並んでみたのは、なんとなく、だ。
夕方のウォーキング中に前を通りかかって、なんだか急に並んでみたくなり、並び始めた次第。
結果としては、折れ曲がった行列の最後尾に並び始めてから商品をゲットするまで30分ほどかかった。
行列システムとしては、行列に並んでいるとお店のおばさんがメモ片手に注文を取りにやってくる。この方に何を何個注文するのか伝えると、おばさんがメモをもって店頭の鉄鍋の前に戻り、焼き方のおじさんたちに伝える。
おじさんは同じ品物をまとめて焼いていってるようで、ものによってはメモの注文の順番と商品が出来上がって受け取れる順番は前後する様子。
商品が出来上がったら、おばさんがメモに書いた注文内容を叫ぶので、自分のを呼ばれたら受け取りに行き、お金を支払う。
醤油だれや唐辛子だれが欲しければ、おばさんの経ってるところに置いてあるのでセルフで加える。
といった流れだ。
列が速くさばけるか、遅くなるかは運だろう。
行列中に眺めていた感じでは、10個とか20個とか買う人がいたりとか、電話注文したらしき人の取り置きとか、フードパンダとかも続々やってくるので、現場で見えてる行列の人数より時間がかかることもあると思われる。
かと思えば、私が買い終わってベンチで食べてるときにはほとんど並んでる人がいなかったりもした。
何時が暇というよりかは波に当たるかどうかなのかな?
もとい、私が今回買ったのは、「蘿蔔絲餅」と「蛋餅」。
蛋餅は、こちらのお店のは蔥油餅(ネギパイ)に卵焼きプラスしたものを「蛋餅」とされていた。
永康街のふわふわパイ生地の蔥抓餅とは異なり、こちらのお店のはもっちり分厚い生地のネギ餅で、揚げ焼きしてるせいかやや油っぽかった。普通に美味しいけど、油でもたれる。
唐辛子のたれをかけると食べやすいかな。私個人の好みでは永康街の蔥抓餅のほうが好き。
蘿蔔絲餅は生の大根の細切りを薄い生地で包んで揚げ焼きしてあり、外観はピロシキっぽい。
中の大根の細切りは皮のほうは火が通ってしんなりしているが、真ん中のほうはほぼ生で、刺身のツマをそのまま食べているような食感と味がする。
醤油だれと唐辛子誰をかけて食べると、さっぱりした大根の味と香ばしい皮の組み合わせが美味しく感じられた。特にしんなりしてるところが美味しかったので、中までもっとちゃんと火が通ってたら、きっともっと美味しいのだろうなと思った。
よそでよく見かける、切り干し大根の煮物を包んである系のとは全く違う味だったのも面白かった。
また並ぶかと言ったら微妙だけど、どういう食べ物か分かったので満足だ。
Google先生には熱烈な口コミが多数寄せられているので、好きな人にはたまらないのだと思われる。
あなた様も、一度ご自身で味を確かめてみてはいかがでしょうか。
ごちそうさまでした♪
溫州街蘿蔔絲餅達人
住所:台北市大安區和平東路一段186-1號
時間:7:00~20:00
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