1月のお寺巡りでエア帰省。
続いてやってきたのは、西門町の「西本願寺」。
このお寺、よく通る中華路一段に面してるので何度も前は通過したことはあるし、敷地内をちらっと散策したこともあるし、敷地の赤レンガの建物でやってる展覧会をのぞいたりしたこともあるが、きちんと敷地の中の建物群を見学したことはなかった。
今日は一つ一つちゃんと見てみよう。
ブログを書くにあたり、改めて調べたお寺の歴史は、およそ以下の通り。
1896年(明治29年)に「本願寺布教所」として創建、布教を始める。
1901年(明治34年)に「台北別院」に昇格。・1912年(明治45年)に本堂が完成、その後
1929年(昭和4年)に「台湾別院」と改称。
戦後は廃寺となり、新興宗教や軍関係が占拠し違法建築などがはびこった。さらに1975年の火災により本堂やその他の建物が消失。
長らく荒廃していたが、2006年に鐘楼と樹心会館が台北市の市定古跡に、輪番所、参道、本堂、御廟所が台北市の歴史建築に指定された。
2013年、復元工事を経て史跡公園として公開された。
まずは、西門駅に一番近い、中華路側の北端に位置する輪番所の建物を見てみよう。
日本家屋の料亭みたいな建物で、中は台湾茶カフェになっている。
カフェはお高めなので今回は外から見学のみ。裏には庭もあって、ガラス窓越しに見える室内の様子もなかなか素敵そうだった。懐に余裕があるときにお茶しに来てもイイかも。
建物前の看板にはだいたい以下のように書かれていた。
『輪番所は住職の宿舎で1924年に竣工した。修復前は外壁がひどく破損しており、わずかに屋根瓦のみ保存状態が良好であったため、外観の修復を原則とし、内部再利用方式で調整された』
なるほど。ほぼほぼ建て替えみたいなものなのか。でも元の姿を復元して、再利用する姿勢や良し。
輪番所を背に、本堂跡に向かう。
参道にあった敷地の地図はこちら。このマップの上が中華路一段で、左側が西門駅方面、右側がカルフール方面になる。
石畳の参道にたって、本堂跡を眺める。あの立派な階段の上に本堂があったのね。
階段の大きさからするに、かなり大きなお寺だったようだ。
さっきの地図によると、本堂跡の台座の下には資料館があるとのこと。これは地図を見て初めて存在を知った。これは行ってみなくては。
近づいてみると、「台北市立文献館」「館蔵文物展」と看板が出ていた。
受付の方によると見学無料とのことで、検温と手の消毒をして中へ。
館内には、掛け軸などの絵画、旅館やどこかの会社のノベルティグッズや器など、戦前の文物が解説とともに数多く展示されていた。
なかでも台北の名所を描いた絵ハガキは、昔の様子がよくわかってとても興味深かった。
文化面の歴史と生活文化に触れられる、なかなかいい展示だった。これから行かれる方は、時間があったら是非立ち寄ってみてほしい。
2022年1月お正月は日本のお寺巡りでエア帰省⑧につづく~
西本願寺(淨土眞宗本願寺派本願寺臺灣別院蹟地)
住所:台北市萬華區中華路一段174號
時間:屋外24時間、資料館は平日10:00~17:00、週末13:00~17:00
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