11月に青年公園ちかくの「大三元豆漿店」のボリューム満点の蛋餅を食べて、豆乳店の朝ごはんの美味しさと楽しさを久方ぶりに味わい、豆乳店スイッチが入ったがぁこさん。
12月になっても、年が明けて1月になっても、スイッチは入ったまま、何ならアクセル全開。
そんなこんなで、1月もあっという間に最後の週末になり。
旧正月前の休日。がぁこさんは、朝7時半過ぎにMRT六張犁駅近くの「阿清豆漿」でボリュームたっぷりのがっつり朝ごはんをキメて、エネルギーが無茶苦茶補給された状態となり、勢い余って体力の赴くまま和平東路を西に歩き、古亭駅を過ぎ。気が付けば北に中正紀念堂が見えてきた。約5㎞も歩いてたよ。朝食パワーすごいな。
と、金華街の交差点に差し掛かったところで、いつもは休日行列で利用したことがなかったお店が営業していて、しかも誰も並んでいないのが目に入った。
え!? 誰も並んでないよ!? しかも、店内の席も空いてる!?
これはもう、神様がチャンスとおっしゃってるに違いない。
さっきまで満腹で苦しかったけど、いまは長々歩いてきたのでお腹もこなれている。全然余裕でもう一回朝ごはん食べれる。
秒で判断し、いそいそと入店するがぁこさんであった。
さて、こちらの「張吳記麵餅舖」は、胡麻だれ麺などの麺類と焼餅系の朝ごはんが有名なお店。なかでも特に厚い生地の焼餅は絶品と名高い、という話を以前から台湾人のブログやGoogle先生の口コミで見かけて食べてみたいと思ってたのだけど、土日は昼過ぎまでの営業で、いつ前を通っても行列で、しかも電話注文とかのテイクアウトがすごい多そうで、焼き上がりを待つのも大変そうだったので、いままで入ったことなかったのよ。
この日は運よく行列もなく、すぐに席に座れたが、やはり焼餅は焼き上がりまで10分ほど待つという。無問題ですよ! 急いでません、なん十分でも待ちますよ!
説明をしてくださった若主人がとっても丁寧な物腰で優しくて感激。
とりあえず、たべきれなかったらこまるから黃橋燒餅(厚焼餅)1個だけ注文して、焼き上がりを待つ間に、本日2杯目の鹹豆漿をいただくことにした。
ところで、豆乳担当のおばあちゃんもとても可愛い人だった。「鹹豆漿」と注文した後に、甘いのかしょっぱいのか何度も確認されたのよ。合計3回以上は聞かれた。たぶんお年を召してて聞いた次の瞬間に忘れちゃうんだろうけど、屈託なく聞いてくるからこっちも笑っちゃう。
あと、鹹豆漿を食べている間も、ラー油が欲しいけど見つからなくて、向かいのお客さんたちがどこからか持ってきたラー油を物欲しげに見てた私におばあちゃんが気が付いて、「あんたもいるかい?」ってラー油(というか辣椒、唐辛子のたれだったんだけど)を持ってきてくれて、「うちの辣椒美味しいのよ。辛いから、ちょっとずつ入れてみてね!」って教えてくれたり。
おばあちゃんは私に話しかける時にガシガシと私の背中をたたくことがあったんだけど(大阪のおばちゃんみたい)、雨の中歩いてきた私のセーターが濡れてるのに気が付いて、「あんた濡れてるじゃない!」と心配してくれたのにもじーんとした。なんて可愛いおばあちゃんなんだ。
かと思えば、おかみさんらしきお母さんはお店の仕事をしながら、私の向かいの席のご夫婦と思われるお客さんに焼餅の温め方とかのレクチャーをしてらして、口調はそんなに丁寧に聞こえないけど、熱心な親切さは伝わってきて、お店の人たちのあったかさが感じられて、なかなか居心地がよかった。
さて、お味のほうである。
鹹豆漿は胡麻油の風味がたってる珍しいタイプだった。具は、オキアミ(アキアミ?)、ネギ、大根の漬物、揚げパンとオーソドックス。しみじみ美味しい。先ほどおばあちゃんが教えてくれたラー油を少し垂らしてもとても美味しかった。
ただ、私のあとに入ってきたご夫婦のお客さんが注文したところで売り切れていた。
時間はだいたい9時半過ぎだったので、豆乳は朝で売り切れてしまうのかも。滑り込みセーフで食べられてラッキーだったわ。
しばらくして、黃橋燒餅(厚焼餅)も登場。
ご主人らしきお父さんが「熱いよ! 気を付けてね!」といいながら渡してくださった焼餅は焼き立て熱々で、紙袋に入った状態だった。
カリッと焼きあがってて、表面には胡麻、中にネギが練りこまれていた。香ばしいいい香りがする。さっそくいただきます!
一口かぶりついて、がぁこさん、くわっと目を見開いた。
オーマイガッ!! なにこれ、うんまい!!(吃驚)
これは……これは、窯出しほかほかの、焼き立てのフランスパンの食感だわ……!!
いうなれば、ネギと塩味の、ほのかに甘いフランスパン……!!
底のサクッとした食感は東区の「山西小小刀削麵館」の三角餅に似てるけど、こちらのほうがより香ばしく、生地のもっちりとふんわりのバランスが絶妙かもしれない。
この日までは、厚焼餅の私的ナンバーワンは山西小小刀削麵館の三角餅だったけど、この瞬間から、その座はここ、張吳記麵餅舖の黃橋燒餅にチェンジ!!
っていうくらい、衝撃の美味しさだった。
びっくりした。そらみんな並ぶわ。電話で大量注文もしたくなるわよ。めちゃくちゃ美味しいじゃん!!
さすがに満腹状態に戻ってしまったので追加はしなかったけど、本当に美味しかったので、またチャンスがあったら食べたい。
次の機会は焼餅2個と甘いのとしょっぱい小さいサイズの焼餅各1個と豆乳系どれかだな。
いや、本当に美味しかった。
帰りに店頭の窯をのぞくと、真っ赤な炭火の炎がごうごうと燃えていた。焼餅はこの窯の壁に貼り付けて焼くんだもん、空美味しいよなあ。(ボケボケの写真しか撮れなかった。トホホ)
焦げた部分はお父さんがハサミで丁寧に切り取ってるのもすごい。1個ずつ焦げを取り除いてくれてるなんて、なんて丁寧な仕事なんだろうか。
いままで行列を敬遠してきたことなかったのを非常に後悔しました。
朝早く起きて、また来たい名店である。
張吳記麵餅舖
住所:台北市中正區杭州南路二段44-1號
時間:月火木金06:30~17:00、土日06:30~13:00、月曜定休
たぶん、売り切れ次第終了
胡麻だれ麺とかも興味あるのでいつか試したい。
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