ひとり、台南紀行。⑤西門市場(2012年6月)

本日の私的メインイベントは、古い市場の見学だ。

西門市場は日本時代に建てられた市場。最初に市場が建てられたのは明治38年(1905年)で、写真のバロック風の入り口を持つ建物が建てられたのは大正9年(1920年)と、とても古い。

歴史的な建築物を保護するために、トタン屋根で建物全体が覆われている。こちら(正興街)側の建物の中は、今では市場として使用されていないが、表の西門路側は、布市場などの営業が行われている。

今日の探検は、ここからスタート。

まずは、外観を眺めてみる。

わたしは、こういう古い建物がとても好きで、超萌えるのだ。ここの市場、外の佇まいからして、なんて素敵な建物なんだ…とうっとり。


中も、非常に萌えた。

細い通路を通っていくと、今も営業しているエリアに到着。

レトロな建物の構造が、素晴らしい。

食品の市場が、本当に昔のままの感じで営業していて、また萌え。

でもすごい、生臭い肉のにおいが充満しているので、苦手な人は注意が必要かも。


ぐるっと回って、もと来た正興街側の建物に戻ってきた。

今は使われていない市場部分はがらんとしている。

昔の物がそのまま残されていたりして、タイムスリップしたかのような雰囲気だ。

時間が止まっている…。

許可証とか。そんなのまで、そのまま。

超素敵。超COOL!!

これ、改装しちゃうのかな…? 

この雰囲気残したまま、うまく改装修繕して保存してほしいものだと思う。

建物の構造がよく確認できるのも萌えポイント。

台湾の市場って、緑ぽい青を多く使ってるのは何か意味が有るんだろうか?

下の写真の門なんか、すごい好きな色。

外側は、資材置き場のようになっていた。

外側から見ると、本当に廃墟のよう。

また中に戻って、こっそり二階へ侵入。

梯子のようなとても急な階段は、京都の町屋の押し入れの中にある隠し階段みたい。

床が危なそうなので上までは上らずに観察。

梁も素敵だ。

また通路に戻って、天井を眺める。美しい。

本当に、痺れるほど美しい。

こういうのをただ汚いっていう向きもあるかもしれないが、打ち捨てられた人工物には、独特の美しさがあると思う。

市場の外には割と大丈夫そうな公衆トイレもあった。

外に出て歩いてみると、周りもいい雰囲気。

市場の隣には、デザインとアートが売りのオサレホテルも。

ここはとってもオサレだが、私の予算では手が届かないので、泊まれそうもないのが残念。

ロビーをちらっと見学しただけだったが、やっぱり素敵な雰囲気だった。古い市場と、そこに溶けこむような現代アートのようなホテルの組み合わせ、非常に相性がいいように思う。


西門市場を探検した後、今度は市内の定番観光スポットを散策しに、駅方向に戻る。


⑥へつづく~


西門市場

住所:台南市中西區西門路二段177號

   バロック風の、現在使用していないエリアの入り口は、裏側にあたる、正興街側

台湾いとしこいし

台湾が好き。 やって来た来た、いとしくて、こいしい、台湾。 勉強して、食べて、遊んで、旅して。勢いだけで、突っ走る元OL留学生、今日も台湾をゆく。 2017年台湾の大学の修士課程卒業、台湾で社会復帰。 instagram@taiwanitoshikoishi