お寺のお祭りの奉納歌劇「歌仔戲(台湾オペラ)」に大興奮!(前編)

いやあ、楽しいものを見ちゃったよ!

この間、たしか19時ちょっと過ぎ、夜のウォーキング中に八徳市場のガード下手前の横断歩道で信号待ちをしていたら、大音量のバンド演奏が聞こえてきたのよ。

ガード下には飲み屋が何軒かあるからそこで演奏してるのかな、その割には演歌っぽい曲だし、歌手の声も若くはなさそうな感じ? 

などと思いながら、青になったのでガード下に向かって歩いて行くと、天幕が貼ってあって、通り過ぎざまに見ると、けっこうしっかりステージが組んであって、ステージ上では歌謡ショーの真っ最中だった。

これは、もしかして、あれ!?

廟会(お寺のお祭り)の奉納歌劇の歌仔戲(台湾オペラ)ってやつ!?

前に地方の旅行中とかに遭遇してチラ見したことあるけど、こんな近くで見るの初めてかも。

うわーー。

振り返ると、ステージ正面の客席奥には神様用の臨時の観覧席が設置してあって、神様も座ってご覧になってたよ!!

客席の観客はほぼほぼ中高年以上の皆様で、客席はさながら町内会の老人会の会合みたいな感じ。でも皆さんノリノリで、手拍子や合いの手も飛んで、すごい楽しい雰囲気。

観客も演者の皆様も中高年中心だったけど、すっごいパワフル。

セリフも歌詞も台湾語だから、出演者が何言ってるか私は全然わからないけど、すごく面白そうなのは伝わってくる。

音楽もステージ脇で伝統楽器生演奏っていうのにも痺れた。しょぼそうなステージなんだけど、実はすごい大掛かりなのよ。

舞台の上には「民権歌劇団」と歌劇団の名前が書いてあって、合いの手とか入れてるお客さんは、どうも常連さんか追っかけの人たちみたいで、この劇団はもしかしたらすごい人気があるのかもしれない。

人気のスターもいらっしゃるみたいで、例えばこの仙女様(?)が登場した時は客席大興奮の大声援飛びまくり。

確かに、女性役の出演者の中で、一番ポーズの取り方とか身のこなしが女性らしくて繊細だった。歌も上手。

仙女様の登場と同時にスマホを掲げて写真や動画を撮影するファンのオバさま多数。大人気だ。

こちらは多分、仙女様と神様が何か語り合ってるところかな?

それで、たぶんこの方が今回のお話のヒロインぽい。仙女様より親しみやすい感じの小動物系の可愛い動きと可憐な雰囲気をよく表現されていた。

お次はアニメ風の何か良く分からないキャラ。悪者ではなさそう。

こちらは多分、今回のお話のヒーロー。この方も人気のスターみたいで、登場と同時に大声援。宝塚の男役スターみたいな感じかしら。

つうかこの方、ファンサービスもすごくて、正面で立ち見しながらスマホで撮影してる私にカメラ目線くださいましたのよ! 何度も!! そらファンになっちゃう奥様方も出るはずだわ!

ひと通り登場人物出て来たかなと思ったら、今度は怪しいキャラも登場。くねくねした動きとすねたような変顔をよくするキャラで、どうも悪役の模様。

もうなんだか、怒涛のキャラ連発で、皆さん登場するごとに寸劇(コント?)と歌謡ショーの見せ場もあって、勢いがすごい。

上記の写真のキャラ以外にも、お笑い系とか、王様系とかも出てきて、どれもキャラ立ちがすごいから笑えるし、なんとなく話も想像できて面白い。

客席の後ろで立ち見してる私、セリフも歌詞も分からないにもかかわらず、目が離せない。なんて魅せ上手!

通りすがりにチラ見してすぐ帰るつもりだったのに、なかなか帰るタイミングがつかめず、ステージを見続けるわたくし。


なんと気がつけば、見始めて1時間が経過していたのだった――。



後編につづく~

台湾いとしこいし

台湾が好き。 やって来た来た、いとしくて、こいしい、台湾。 勉強して、食べて、遊んで、旅して。勢いだけで、突っ走る元OL留学生、今日も台湾をゆく。 2017年台湾の大学の修士課程卒業、台湾で社会復帰。 instagram@taiwanitoshikoishi