台南人の友達Pちゃんと「鹿角枝」でブランチを楽しんだがぁこさん。
台湾鉄道台南駅方面を目指して歩いていると、道路の向こう側に緑の屋根のお寺のようなものがあるのが目に入った。
道教のお寺だろうと思って見ると、正面の屋根にドドーンと赤字ででっかく「耶蘇愛你平安喜樂」と書いてある。それに、屋根の上には十字架もある。
「耶蘇」は「イエス」。キリスト教の教会のようだ。
地図で確認すると「台南中華聖母主教座堂 OUR LADY QUEEN OF CHINA CATHEDRAL TAINAN DIOCESE」とあったので、「CATHEDRAL(カテドラル)」、「大聖堂」らしい。
ここは初めて知った。面白そう。
興味をそそられたので建物に近づいてみると、建物外観だけでなく装飾もかなり中華スタイルで煌びやか。
扉が開いていて中が見学できるようになっていた。これも何かのご縁、中へ入らせていただく。
建物内部の構造は、意外にも普通のカトリック教会の造りだった。外観が廟みたいだからうっかりしてたけど、カトリック教会の大聖堂だもの、そらそうよね。
だけど、祭壇前の赤い柱や天井の装飾、2階のテラスの手すりのデザインなど、中華風の廟の雰囲気もたっぷり。
正面の祭壇には漢字の「祭」の文字。
祭壇上方には「天上聖母」と書かれた扁額がかけられている(文字は右から読む)。カトリック教会なので、聖母は当然、聖母マリアを指す。
扁額の下には王座に座り幼子キリストを膝に載せた聖母マリアのモザイク画。
聖母マリアは白いベールに王冠をかぶり、青い服を着て赤いマントを纏っている。遠目に見ると洋風の衣装っぽいのだが、近づいてみると布や服のデザインが中華風なのが面白い。
そういえば、西洋絵画での聖母マリアは青いマントに赤い服というのが定番らしいが、こちらは逆で赤いマントに青い服。
でもまわりの中華な赤い柱とかの中では、赤いマントで輪郭縁どられていた方がマリア様が際立って綺麗に見える。
全体の空間と一緒に見ると、とても素敵なモザイク画だ。
誰もいない大聖堂は荘厳な空気に満ちていて。
キリスト教徒ではないが、しばし合掌して大聖堂を後にしたがぁこさんだった。
2018年1月台南弾丸ほぼ日帰り旅⑧へつづく~
台南中華聖母主教座堂
住所:台南市中西區開山路195號
時間:08:00~17:00
※信者の方がいらっしゃる場合はお邪魔にならないようにしよう
↓ ここまでのおおよその散策ルート ↓
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