虎尾最後の見学スポットは、虎尾糖廠と、その関連施設。
台湾は日本統治時代から戦後にかけて製糖業が非常に盛んで、以前は全国のあちこちに製糖工場が置かれていた。
戦後になって安い輸入品に押されたりして製糖業が没落して、製糖工場は次々と操業を停止していった。
そのうちのいくつかは、近年になって観光工場に再整備されて観光利用されている。
しかし、ここ虎尾が特別なのは、現在も製糖が行われているということ。
工場の建設は1907年で、もとは日糖興業株式会社所属の虎尾第一、第二製糖所で、かつては台湾三大製糖工場のひとつだったというほどの規模を誇ったという。
現在も稼働しているため内部の見学は基本不可だが、外から外観を見ることはできる。(事前に申請したら見学できるらしい)
敷地内には、ほかにも見学可能な施設もある。
まずは台湾糖業の観光工場に必ずあるアイスの売店。売ってるものは全国だいたい同じ。
そして、日本統治時代から残る工場長の宿舎群。
それから、当時から工場を見守ってきた茄冬の樹、当時活躍した小型の蒸気機関車、駅や鉄橋あとなどだ。
とくに、鉄道関連の施設は鉄道ファンにもおすすめめのスポット。
注目したいのは、昔、サトウキビを運んでいたのは産業用軽便鉄道。軌道の幅が一般の鉄道の半分の762mmだったことから「五分車」とよばれていた。
他所の観光スポットにリノベされた製糖工場では、観光トロッコ化した五分車に乗ることができるが、虎尾では五分車はまだ現役で、運がいいと走ってる姿を見ることができる。
私たちが行ったときも、ちょうど工場が操業中だったようで、列車が走るのを見ることができた。(超貴重!でも撮り逃した!残念!冬場だけの操業らしいのに!)
昔は一部、旅客利用もあったみたいで、「虎尾驛」という糖業鉄道の駅も残っている。
建築は1934年らしいが、現在の建物は新築みたいにきれいに修復されてカフェやトラベルインフォメーションの施設になっている。
切符売り場など建物の構造や雰囲気がよく残っているので、休憩がてらぜひ立ち寄りたいスポットだ。
虎尾驛から南の虎尾渓に向かって4~5分歩くと、糖業鉄道の鉄橋だった「虎尾鉄橋」にであう。こちらも1931年建設の鉄道遺産で、当時は輸送に重要な役目を担っていたそうだ。
現在は修復再現されていて、無料で見学できるインスタ映えスポットになっている。
線路や枕木も保存してあって、保存状態がとてもいい。
鉄橋の下がよく見えるので、ちょいとばかしスリリングでもある。
私とCちゃんも、もちろん楽しく記念撮影。
そうこうしているうちに、気がつけば15時近くになっていた。
Cちゃんが現地在住のお友達と会いたいといっていたので、いったん雲林故事館にもどり、お友達と合流後に一緒に、またアイスバーを食べて歓談。
旅の最後の目的地である台湾ランタンフェスティバル(雲林)の会場へのアクセスを教えてもらうと、バスで行けるとのこと。
ということで、Cちゃんのお友達に付き添われてバス停に出向き、片道24元の切符を買ってスタンバイ。
16時前ごろお別れしてランタンフェスティバルの会場へむかったのだった。
虎尾、観光もグルメも人もすっごい素敵だった。
また来たいな!
2017年2月‐院後輩と2泊3日南投&雲林探検。17-DAY3-7へつづく~
虎尾製糖工場
住所:雲林縣虎尾鎮中山路2號
虎尾驛
住所:雲林縣虎尾鎮中山路10號
時間:09:00-18:00、月曜定休
虎尾鉄橋
住所:雲林縣虎尾鎮中山路
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